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REPORT

Israel News Letter No.3『インキャビンテクノロジー』

住商アビームのイスラエルにおける戦略的パートナー、BMG - Beyond Mobility Garage社によるニュースレター。イノベーション、テクノロジー、スタートアップ、モビリティ事情など、イスラエルにまつわる新鮮かつ有益な情報をお届けします。

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BEYOND MOBILITYは、車両に搭載するインキャビン・センシングを軸に展開する130以上のイスラエルの技術・スタートアップ・研究活動について、ディープ・テクノロジー・スカウティング手法を用いた綿密な分析を行いました。BEYOND MOBILITYはこれらの中から、主要OEMのニーズを解決するための即戦力となる技術を持つ34の企業を割り出し、取材と分析を行いました。

興味深いことに、それらの多くは元々自動車以外の市場向けに開発され、自動車市場のニーズに応じて調整されたものでした。

これらの潜在的なソリューションは、初期コンセプトや試作品段階のものから既に商品化されたものまで、その成熟度に非常に幅があります。

これらのソリューションは、技術的視点から、センシングに利用するモダリティーに基づいて分類することができます。BEYOND MOBILITYは、これをソリューションの7つのサブ領域に分類しました。各モダリティー内のイノベーション技術の数は次のとおりです。

拡張イメージング

3

イメージング 14
その他の技術 3
レーダー 4
バイブレーション・コンタクト 2
バイブレーション・リモート 2
音声 6

各モダリティーはそれぞれ特有の位置に取り付ける必要があり、車の構造やビジュアル・デザインにも影響する可能性があります。

結論

  • ユースケースのほとんどは、十分なレベルの機能を果たすカメラで対処可能である。したがって、イメージングベースのセンシング(IR)が基本的モダリティーとして推奨される。
  • 車両統合が可能な非常に成熟した技術を持ってはいても、最良のコスト機能比率を実現できるイメージ系企業は少ない。
  • ”医療水準”のVSM、またはハイレベルの認証という要件を加える場合、リモート・バイブレーションまたはSWIRのような第2のモダリティーが必要となる可能性がある。
  • 同じモダリティーを利用したすべてのソリューションを比較できる標準データセットプロトコルが強く求められている。
  • 新たな機能の必要性が明らかになる中、さらに多くの技術/ソリューションが近い将来、現れると我々は予想する。

<各モダリティーの代表的な取り付け位置を示した図>

 

テクノロジー・マッピング – モダリティーとセンシング・ニーズごとの潜在的可能性

34の各技術(モダリティーごとに分類)は、11のセンシングニーズごとに、非常に多様な実装可能性があります。

スポットライト – Jungo Connectivity 

ドライバー・モニタリング・システム。
主力商品:CoDriver – 自律走行車向けのセンシングとカー・インテリア把握。

L2 安全性 – 注意散漫、眠気、エアバッグ。パーソナライズ:インフォテインメント、シート、ミラー、ムード・インタラクション – HUD、AR、サウンド・ゾーン認識エージェント。
L3 車両・ドライバー間ハンドオフ、センサー・フュージョン 、車両によるより優れた意思決定。
L4 占有センシング、疲労/不適切行動、シート位置。
L5 ウェルビーイング、車内のReadiness、子供/物の置き去り、ジェスチャー。

Ophir Herbst氏(Jungo 創業者、CEO)談

「インキャビン・センシングは、ドライバーの監視のためにも子供の置き去り検知のためにも、今や必須のテクノロジーとなりつつあります。例えばヨーロッパなどの規制がこのテクノロジーを前進させています。OEMはこれを、規制に従うだけでなく車両/人間のインタラクションを強化する好機と見ています。車内のどんなカメラも強化することを可能にする正確で手頃なAIソフトウェアスタック、CoDriverを販売している Jungoは、この分野における先駆者です」。

 

 

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