自動車のIT化がアフターマーケットに与える影響について

 自動車業界で関心が高いテーマを設定し、アンケートをさせて頂きます。翌月、
ご回答頂いた皆様の声をもとにそのレポートを発表致します。 今月のテーマは
「自動車の IT 化がアフターマーケットに与える影響について」です。皆様の率
直なご意見をお待ちしております。 

自動車のIT化がアフターマーケットに与える影響について
(アンケート実施 : 2015年7月21日配信メールマガジン)   

                                              
質問 

 先月の弊社メールマガジン号外でもご案内させて頂いておりますが、皆様ご存
知の通り来年 1月からマイナンバー制度の運用が開始されます。

 一方で自動車関連の手続きを簡略化する為に、新車新規登録に係る行政手続き
(車庫証明・検査登録・車体課税納付)をオンラインで一括申請できるサービス
「自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)」が平成 17年 12月に
導入され、現在 11 都府県において稼働しています。然しながら、本サービスに
おいては「中古車新規登録や移転・変更・抹消手続き」、「特殊用途自動車(8
ナンバー)や用途区分が事業用」は対象外となっており、マイナンバーの活用と
あわせ、将来に向けてオンラインで利用可能なサービス業務、利用地域の拡大が
検討されています。

 今月に入り、国土交通省からのリコール通知が届かず、対象部品を搭載してい
た自動車が異常作動を起こしたとのニュース報道がありました。IT の活用によ
り転売時の所有者名義変更、住所変更等手続き等が簡略化される事で、リコール
情報が利用者に届く確率が上がるといった効果も期待されるところです。

 また、IT の活用による利便性向上は、自動車保有関連手続きだけに留まりま
せん。自動車の保有者は、自動車本体が IT 化する事で生み出されるサービスや
情報などの付加価値を享受できるようになります。

 新車販売後に発生する様々な事業(中古車販売、賃貸、部品・用品、整備、保
険等)は、「アフターマーケット」と定義され、日本国内で 13 兆円以上の市場
規模になるともいわれています。

 アフターマーケットは、市場規模も大きく、自動車の保有/維持に深く係わっ
てくる市場であり、自動車の IT 化により様々なサービスが創出されていく事が
期待される市場となっています。その中で、アフターマーケットの市場も変化し
ていく事が予測されますが、特にどの分野で影響を受けると考えられか、以下選
択肢の中から最も当てはまると思われるものを一つお選び下さい。またお選び頂
いた理由につきましてもあわせコメント頂けますと幸甚です。

1. 運転行動/特性連動型費用負担(テレマティクス保険等)による保険市場
    の変革

2. 自動車の履歴情報(メンテナンス履歴、事故履歴等)などのトレーサビリ
    ティサービスを活用した中古車市場の拡大

3. 車載センサーを利用した予防保全、リアルタイム車両点検等、ディーラー
    /大手業者のユーザー囲い込みによる自動車整備市場の寡占化

4. インターネット更新型の車載情報(IVI)システムなどアプリケーションを
    含む用品市場への新業態からの参入

5. 個人車のカーシェア等、自動車賃貸関連市場のサービス拡大

6. その他

   

アンケート結果