住商アビーム自動車総研、『日中韓3ヶ国自動車ユーザー調査』発売へ ~中国自動車ユーザーの実態~ インフォプラントとの共同調査企画

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1. 購買時に重視する項目、日本は車内空間の広さ、韓国は耐用年数、中国は環境への配慮
2. 中国で目立つ、欧州車シェアの高さ
3. 自家用車の用途と頻度、地域格差が明確に
4. 今後の購入意向、国産車より高まる外国車ブランドヘのニーズ
5. 自動車ブランド評価、中国では日本車よりも欧州車が高評価
6. 中国の自動車金融、保険市場への参入における課題と対応

株式会社住商アビーム自動車総合研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:加藤 真一)は、株式会社インフォプラント (本社:東京都中野区、代表取締役社長:大谷 真樹) と共同で、日本、中国、韓国 3 地域における自動車ユーザー調査を実施し、調査結果レポート及びデータをまとめ、販売いたします。
この調査は、株式会社インフォプラントが運営する、インターネット調査をベースとしたアジア(日本、中国、台湾、韓国)の生活者情報マーケティングデータ・サービス「C-NEWS Asian Network (CAN) http://www.c-news.net/」を活用し、日本と中国、韓国 3 地域で、自家用車を所有している 18 歳以上のインターネットユーザーに対して、「自動車ユーザー調査」を同時に実施し日中韓それぞれ 300 人合計 900 人の回答を集計し、データとしてまとめ、株式会社住商アビーム自動車総合研究所が、自動車業界での経験と見識を生かしながら、各国の自動車ユーザー属性を抽出し、特に中国の自動車市場への新規参入や事業拡大を計画中の自動車メーカーや、オートローン、自動車保険等の事業者にとっての課題と提言をまとめたレポートに仕上げました。

1. 購買時に重視する項目、日本は車内空間の広さ、韓国は耐用年数、中国は環境への配慮

3 地域の比較という視点で見た場合、購入時に重視する項目では、日本は購入金額の他に車内空間の広さ、トランクルームの広さ、車体の大きさが重視されている。その反面アフターサービスについてはそれほど重視していない。韓国においては、購入金額の他に安全性、耐用年数、音の静かさ、アフターサービスが重視される。また、中国においては、韓国と同様に安全性やアフターサービスを重視されており、韓国でも日本でもあまり見られない特徴として、環境への配慮や自慢できるという要素が重視されるというのも興味深い。逆に日本、韓国では共通して重視する実用性や経済性に関する購入金額、メーカー、色、インテリア、運転のしやすさ、燃費等の項目が重視されていないことが特徴的な点となっている。 【グラフ1、表1参照】

2. 中国で目立つ、欧州車シェアの高さ

保有している車輌のブランドに関しては、日本ではトヨタを始めとする日本車の割合(92%)、韓国では現代を始めとする韓国車の割合(94.3%)がそれぞれ高い。また中国で顕著なのは、欧米車のシェアの高さであり(46.9 %)、特にフォルクスワーゲン社(VW)のシェアの高さ(32.7 %)である。日本車はこれに次ぐ位置にいる(18 %)。また保有車両のスペックに目を移すと、使用燃料については、韓国で軽油(13%)、LPG (14.7 %)といったガソリン以外の燃料の比率が高いこと、トランスミッションについては、A/T 化比率が日本、韓国中国の順番となっていることが特徴的であり、各国自動車市場の特性が表れているといえる。 【グラフ2 – 1~2 – 3参照】

3. 自家用車の用途と頻度、地域格差が明確に

保有車輌の用途を見ると、日本ではドライブ、レジャー、旅行に使う人の割合が 34.0% と他国に比べて多い一方で、韓国では通勤、通学に使う人の割合が 58.0% と多い。また、中国は、ドライブ、レジャー、旅行比率が14.3% と低い反面、仕事で使用する比率が 33.0% と高い。車輌の利用頻度は用途との相関性が見られる結果となっている。中国、韓国では日本に比べてほぼ毎日使う人の割合が多くなっている。おそらく、これは通勤、通学、仕事等に車輌を利用しているためであろう。 【グラフ3 – 1参照】

また、日本は殆ど利用しない人と週 1~ 3 回利用する程度の人が 46.6 %も居るのに対して、中国では 12.7 %しかいない(しかも殆ど利用しない人はゼロ)。また、中国の場合、自分以外の人が運転する比率が高い。購入時の意思決定並びに資金調達に家族・知人・友人が関わるケースが他の二ヶ国よりも多いことと密接な関連があると思われる。 【グラフ3 – 2参照】

4. 今後の購入意向、国産車より高まる外国車ブランドヘのニーズ

次回購入したいブランドとしては日本、韓国では自国ブランドへの愛着が今後も続く(日本人の 79.9 %、韓国人の 80.3 %が自国ブランドを購入すると答えている)。中国は、引き続き欧米車が強い(59.4 %)。

但し、現在保有しているブランドと次回購入したいブランドとの間での増減率を見ると、日本、韓国、中国でそれぞれ自国ブランドが -13.2%、-14.8%、-72.2% と減少する結果となっており、各国で海外ブランドに対する関心が高まっていることが窺える。また、中国においては、VW を含む欧米車の増加率を日本車の増加率が上回るという興味深い結果となっている。

一方、次回購入する車の使途だが、日本、韓国ではレジャーに使いたいとする割合が半数近くを占めている。中国ではレジャーに使いたいと考える層が 30.3% に増加するものの、依然として通勤、通学、仕事に使いたいと考えている層も多いという結果になった。 【表4参照】

5. 自動車ブランド評価、中国では日本車よりも欧州車が高評価

日本においては当然のことながら日本車に対する好感度が非常に高く、ベンツ、BMW に対する好感度は中国、韓国と比較すると低い数値となっている。また、韓国車に関しては好感度以前に認知度がまだまだ低いのが現状である。韓国においては韓国車、ベンツ、BMW に対する好感度が高く、日本車に対する好感度は低迷している。中国においてはベンツ、BMW、VW、アウディに対する好感度が高い一方で、日本車、現代に対する好感度も高い数値を誇っており、自動車メーカー全般に対する好感度が高いといったような状態となっている。
しかし、中国での日本車への評価は総じて欧州車に対する評価を下回っている。各ブランドに対する走行性能、耐久性など全 14 項目についての設問で、トヨタ、ホンダ、日産の 3 社の評価が VW を上回った項目は一つもなく、アウディ、BMW、メルセデスベンツ等に対しても 1~ 2 項目で日本車の評価が上回ったのみである。それでも、次に乗りたい車のシェアでトヨタは 13.6%、ホンダは 8.7% と現保有車シェアの 2~ 3 倍に伸びるものの、日産は現保有車シェアの半分の 1.3% に低下し、現代をも下回る結果となっている。日産は 14 項目のうち 4 項目で現代を下回っている。こうした問題に自動車メーカーはどう対処すべきか、このレポートではプロモーションや店頭での活動を中心に提言を加えている。 【表5 – 1、5 – 2参照】

6. 中国の自動車金融、保険市場への参入における課題と対応

自動車の販売台数の増加に伴って拡大が期待される金融、保険市場だが、課題も多い。このレポートでは住商アビーム自動車総合研究所の知見からそれらの課題を整理するとともに、今回の調査結果を踏まえて対応策の提言を加えている。

■日韓中比較調査「自動車ユーザー調査」の販売に関して■■■

【納 品 物】

○基本パッケージ :
分析レポート / A4・314ページ
単純集計表 / エクセルファイル、CSVファイル
クロス集計表 (性別、年代)/ エクセルファイル、CSVファイル

○追加オプション :
ローデータ / エクセルファイル

【 価  格 】

○基本パッケージ  :
分析レポート、単純集計表、クロス集計表、  300,000 円 (税別)

○追加オプション :
ローデータ (追加オプション)  60,000円 (税別)

 

住商アビーム自動車総合研究所について
住商アビーム自動車総合研究所は、住友商事とアビームコンサルティングが共同で設立した自動車業界特化型コンサルティングファームです。500 社以上の自動車部品メーカーとのビジネスネットワーク、自前の自動車ディーラー 90店舗の経営を始めとする自動車業界で展開している幅広いビジネスモデルにおいて住商が培った自動車業界の知見に、アビームのコンサルティングノウハウを加えて、「経営と現場」、「業界と市場」の双方を結ぶ視点から 、 業界各社の自動車固有の課題にソリューションを提供しています。

■会社概要■■■
社名 株式会社住商アビーム自動車総合研究所 https://www.sc-abeam.com/
所在地 東京都中央区晴海1丁目8番11号
TEL: 03-5166-4600 (代表) /FAX: 03-5166-6262
設立日 2003年10月
資本金 5000万円
代表者 代表取締役社長  加藤 真一(かとう しんいち)

共同調査企業インフォプラントについて
インターネット ・ リサーチの草分けであるインフォプラントでは、インターネットや携帯電話をリサーチ・ツールとして活用し、お客様のマーケティング活動における調査の、企画から設計・実査・集計・報告までをトータル・サポートしています。また、自社のパネ ・ ポリシーに則した、信頼できる質の高い 17 万 7 千人 (2004年 7月現在) へのリサーチが可能です。
今後もインフォプラントでは、延べ 41,000 件を越える数多くの調査実績を生かして、更にクオリティの高いサービス提供をいたします。

■会社概要■■■
社名 株式会社インフォプラント http://www.info-plant.com/
所在地 東京都中野区中央1-38-1 住友中野坂上ビル13F
TEL:03-3367-1967(代表)/FAX:03-3367-1961
設立日 1996年7月10日
資本金 5億4368万円
従業員数120名(2004年6月末現在)
代表者 代表取締役社長  大谷 真樹 (おおたに まさき)

本件に関するお問い合せ先

株式会社住商アビーム自動車総合研究所
流通・サービス統括 チーフストラテジスト 寺澤 寧史
住所:〒104-8610 東京都中央区晴海1-8-11
電話:03-5166-4600(代表) FAX:03-5166-6262
E-mail:info@sc-abeam.com

■ 自動車購入時に重視するポイント(3カ国比較)


【グラフ1】


【表1】

※ 太字(黄)は他国と比べて重視する項目、斜字(網掛け)は重視しない項目を示す
※ この表は、各地域の特徴的な項目を抜粋してまとめたものです

■ 保有している車輌のブランド

◇ 保有車両のブランド

【グラフ2-1】

◇ 保有車両の使用燃料

【グラフ2-2】

◇ 保有車両のトランスミッション

【グラフ2-3】

■ 自家用車の用途と頻度

◇ 保有車両の利用用途


【グラフ3-1】

◇ 保有車両の利用頻度

【グラフ3-2】

■ 次回購入希望ブランドと現在の保有状況

◇ 次回購入したいブランド

【グラフ4】

◇ 現在の保有状況と次回購入希望ブランドの比較

【表5-1】              【表5-2】


【表5-3】