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コラム

AYAの徒然草(69)  『男性はロマンを追いかけ、女性は現実を見つめる。』

仕事で成果を出すことにも自分を輝かせることにもアクティブなワーキングウーマンのオンとオフの切り替え方や日ごろ感じていることなど素直に綴って行きます。また、コンサルティング会社や総合商社での秘書業務やアシスタント業務を経て身に付けたマナー、職場での円滑なコミュニケーション方法等もお話していくコーナーです。

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第69回 『男性はロマンを追いかけ、女性は現実を見つめる。』

私はお料理の上手な男性が好きです。男性が料理をしている「姿」が好きなんです。私にはとてもステキに見えるんです。私の行きつけのレストランでは、カウンター越しに、プロの男性料理人の料理を作る一部始終を見ることができます。だから、そのお店に行くときは、テーブル席には座らずに、いつもカウンター席を希望するんです。カウンター席で、男性料理人のカッコいい姿と、プロのテクニックを見ながら食べるのがとてもおもしろいのです。まるでなにかのショーを見ながら食事をしている気分になるくらい、私は楽しいのです。
特に、「フライパンの振り」のワザには感服です。料理は火加減が命ですから、フライパンの振りにはスピードが求められます。でも、それを重視するあまり豪快に振ってしまうと、今度は中身が周りに飛び散り、コンロの周りが汚れてしまいます。つまり、素早く、且つ、丁寧に振らないといけないのです。
それには、腕の力が相当必要ですし、上手いリズムの取り方や体で覚える秒単位の時間の感覚など、経験から習得するワザも必要なのです。
聞いた話によると、プロの料理人は、この「振り」のワザができないと一人前とは認めてもらえないので、必死に練習をするそうです。フライパンや大きい中華鍋に、ゆでる前のショートパスタや乾いたお米を入れて、火にはかけずに「振り」だけの練習を、手が腱鞘炎になるくらいまでするそうです。

でも、そんな血の滲むようなトレーニングを積んだプロのワザでも、なぜか私は、女性料理人のフライパンの振りの姿を見ても、あまり刺激を受けないのです。もちろん、上手だなぁとは思うのですが、不思議なことに「すごくステキ!」という感覚はないんです。これは、技術の上手い・下手の違いではなく、なにかもっと別のところに理由があるような気がしてきたんです。
ところで、人類は、今から約何百万年もの昔に、生きていくために狩猟と採集に明け暮れた生活を送っていましたよね。そんなはるか昔からの時の流れの中で、男性と女性の「役割」がはっきりと分かれてきたといいます。男性は、野や山に出て狩りをします。女性は、家で子どもの世話をしながら、住居の周辺で木の実や草などを採り、料理をし、そして、危険な動物などから子どもや家を守るため、常に周囲を観察していました。
このような大昔の生活スタイルによって、男性と女性の「脳」の違いが発生てきたとも言われています。たとえば、このような役割のため、女性は男性よりも近くのものを探すのがとても上手なんです。そして、女性は外敵から家族を守るために周りへの気配り・目配りを欠かさなかったので、今でも女性は、一目見ただけでもその人のネクタイやシャツの色などを鮮明に覚えていたりするのです。
その反対で、男性は、常に遠くのものを見る傾向にありました。それは、遠くの獲物を探すためです。また、男性は狩猟に出ても、いつ現れるかわからない獲物を、一週間、二週間と待ち続けることもあり、そんなときは、自分が大きな獲物を射止める夢や想像を描きながら待っていたと言われています。だから、男性は一般的に、女性に比べて大きな夢やロマンを持つ傾向にあるんです。

そして、女性の方が一般的には男性よりも堅実で現実的だということも、大昔の女性の役割、つまり女性が家を守り、切り盛りしていかなくてはならなかったということから、なんとなく理解できますよね。
ちなみに、一般的に女性の好む「色」が、赤やオレンジ、ピンクなどの暖色系の傾向があることも、これらの色が、「木の実」(果実)の色に近いからなんですよ。大昔は、木の実の採取は女性の役割でしたからね。
こんなふうに、私たちの生活スタイルの歴史の流れの中で発達した男女の脳の違いは、たくさんあるんです。
さて、このような大昔からの脳の発達過程を見ると、私たちの脳の中では、「料理をすること」は「女性の役目」という概念が潜在的にあるんです。だから、さきほどの、フライパンの振りが上手な男性料理人のように「男性」が料理をやっている姿というものは、私たちの脳に潜んでいる概念からは外れています。つまり、そういう姿は、私たちの脳には「刺激的」に映るんです。そして、その「刺激」が、「ステキ」や「魅力的」といったプラスの感情に変化することが多いようです。
ということは、女性が、男性並みに大きな夢やロマンを持つと、私たちの脳には刺激的に映るのでしょうか?「新鮮」とか「意外性」といった良い意味での刺激になるのでしょうか?もしも、そんなふうに映るなら、それがその女性の魅力にもつながるかもしれませんね。

しかし、「男性はロマンを追いかけ、女性は現実を見つめる」という理屈とは裏腹に、男性よりも女性の方がロマンを追い求める場合も多いことに気づきました。たとえば、おしゃれなバーでお酒を飲んでいるときのこと。男性は、まさに口にする「お酒」に酔うと思いますが、女性は、それよりも、お店の雰囲気や演出などに酔えるのです。また、ディズニーランド・ディズニーシーなどのテーマパークも、現実的であるはずの女性の方が好きですよね。それに、毎朝見る占いもそうだと思います。占い好きなのは、男性よりも断然、女性の方ですよね。さて、これらの矛盾は、一体どういうことだと思いますか???

女性は、脳の構造上、そもそも現実的に考えがちなので、反対の「ロマン」を求めることでバランスを取っているんだと思います。たまには、現実から離れて、脳をリフレッシュさせたい気分になるんですね。だから、もしも女性向けのビジネスを考えるなら、「いかに女性にロマンチックな夢を見させてあげるか」というところにポイントを置けばいいのです。そうすれば、多くの女性は心地良くなり、購買意欲が増すと思うんです。

これは、恋愛にもつながる話かもしれませんね。つまり、女性を現実的な世界から解き放ってあげることに焦点を当てれば、女性のハートを射止める率が上がるということです。
しかし、一方で、女性が本来持っている現実的発想の部分、つまり、「堅実で現実を見つめ合理的に利益を追求する」という部分も、冷静に考えてみれば、社会(ビジネス)に大いに役立つ一面だと思うのです。そんな女性の生まれ持った特性を、もっともっと世の中で活かすべきだとも思うのです。

さて、レストランのカウンターで男性料理人がフライパンを振っている姿を見ながら、私はこのようなことをずっと考えていました。そのせいか、一緒に食事をしていた男性が、無邪気に隣で大きな夢を語るので、つい、「夢を語るのもいいけど、もっと現実を見つめたら?」って言っちゃいそうになりました。
でも、寸前でやめたんです。だって、その結果、今後、二人の会話がいつも「現実話」に花が咲くことになっても、これはこれでつまらなくなっちゃいそうですからね。ということまで考えながら食事をしている私は、やっぱり現実を見つめすぎなんでしょうかねぇ?

<佐藤 彩子>

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