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コラム

中国フラッシュニュース(16)『ホンダをめぐる綱引き』

アップダウンを繰り返しながらも、今後数年以内に日本を上回るとされる中国自動車市場。

住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサルティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業界のホットな話題をお伝えするコーナーです。

第16回『ホンダをめぐる綱引き』
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10月 18日の上海、東風ホンダが中国で初めてオープンした販売店の開店セレモニーにて、東風ホンダの董事長である周 文傑氏は、満面の笑みで来客に対応していた。

周氏は東風汽車の生え抜きであり、これまでの東風汽車の合弁案件(ホンダ、日産を含む)を一手に引き受けてきた老練のネゴシエイターである。昨今、彼にとっては少なくとも 2 つの喜ばしいニュースがあった。

1) ホンダは、東風ホンダで現在生産している CR-V に加えて、近いうちに、シビック、ストリームを投入する計画であり、さらには レジェンドも投入する可能性があるという。東風ホンダは既に年間 12 万台の生産計画を国に申請し許可されている。

2) 東風ホンダは、自らの販売網を整備することを決定した。それは、これまで依存してきた広州ホンダの販売網から離脱することを意味している。

東風汽車とホンダとの交流の歴史は意外に古い。

-1994年、広東省恵州市に東風本田零部件有限公司を合弁で設立した。

-1998年、広東省広州市に東風本田発動機有限公司を合弁で設立した。

-2003年、東風汽車が出資していた武漢万通汽車有限公司の株式をホンダが引きうける形で、東風本田汽車(武漢)有限公司を設立した。

しかし、喜んでいる人がいれば、心中穏やかでなくなる人(広州ホンダ)も出てくるのが、この世の常である。

広州ホンダは、現在、アコード、オデッセイ、フィットの 3 車種を生産している。今年、自動車市場全体の市況は良くないものの、前述の 3 車種はいずれも健闘しており、販売ランキングの上位をキープしている。しかし、広州ホンダはすでに、「次はどんな車種を出してくれるのか」と不安な気持ちでホンダの決定を持ちながら、一方で固唾を呑んで東風ホンダの様子を見守っている。

昨年の東京国際自動車会議では、広州ホンダの総経理である門脇氏が、中国では、一夫多妻制か、もしくは多夫多妻制で事業を進めてもよいと豪語していた。しかし、現実はなかなか難しいようである。

<張 浩群>

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