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コラム

中国フラッシュニュース(26)『勢力拡大を目指す長安汽車』

アップダウンを繰り返しながらも、今後数年以内に日本を上回るとされる中国自動車市場。

住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサルティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業界のホットな話題をお伝えするコーナーです。

第26回『勢力拡大を目指す長安汽車』
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2005年早々、注目を集めていた江西省・南昌市に立地する江鈴汽車の再編の行方は落着に至った。結局、いすゞが完全撤退し、長安汽車が新たな「主」となった。

元々、いすゞは江鈴汽車の大株主で、徐々に持ち株数が減ってきているものの、これまでは、いすゞといすゞ(中国)投資有限会社が、依然として江鈴汽車の 12.5% の株を所有してきた。2005年 6月、いすゞの持分は、長安汽車に譲渡される予定である。さらに、長安汽車のパートナーとなるフォードの持分を加えると、フォード・長安汽車は、江鈴汽車の 71% の株を所有することになった。

江鈴汽車は、いすゞと協力してトラックを生産し、フォードと協力してワンボックスカーを生産するという 2 つのパートナーを保持してきた。江鈴汽車の再編をめぐり、GM と提携関係にある上海汽車も参戦したという噂が流れていた。最終的には、フォード・長安汽車が勝ち、GM ・いすゞ・上海汽車が去る結果に落ち着いた。

2004年 6月に公表された「新自動車産業政策」では、15 %の市場シェアに到達した自動車グループに対して、特別な優遇政策を与える項目がある。現在、市場シェアが 10% 程度の長安汽車は、15% シェアの獲得を目指して、猛烈な勢いで勢力拡大に動いている。長安汽車は、すでに長安フォード、長安鈴木、南京(マツダ、フォード車を生産する予定)の三つの生産基地を持っている。江鈴汽車を傘下に納めることにより、第四の生産拠点を手に入れることに成功したといえる。

<張 浩群>

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