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コラム

新体制のご挨拶

【激動の時代の中で】

前述の長谷川の挨拶の通り、自動車業界はまさに激動の時代にあります。前年比で何割も落ち込んだ先進国市場もあれば、引き続き拡大を続ける市場もあります。一様に販売が好調だった商品も、好調な車種と不振の車種の二極化が進み、フルラインナップ戦略を取る規模の大きい企業が優位とは言い切れない状態にもあります。期間工に依存した雇用拡大も業界全体の大きな問題ともなっております。

よく言われることですが、「危機」とは、「危険」な状況であると同時に、大きく舵取りを変える変革の「機会」でもあるのだと考えております。実際、数多くの企業の皆様が、自動車業界の復活を信じ、新たな時代への対応を進めております。特に、重点的に攻める領域と撤退していく領域とに切り分け、ヒト、モノ、カネといったリソースの配分を戦略的に見直す動きが目立っています。

こうした中、住商アビーム自動車総合研究所としても、一つの大きな舵取りとして、組織の世代交代を行うことを決断致しました。

世代交代によってこれまで以上にネットワークの開拓に努め、新たな付加価値を創出する機会を見出すこと、そうすることが新たな時代への対応を進める多数の皆様に将来的に貢献することにつながると考えた次第です。

創業当時より、当社は「アクション重視」という言葉を社是として掲げてきました。「構想を練ったり、口から発するだけでは何も変えられない。スピードを持って実行を伴い、初めてその構想の価値が実現できる。」という考え方です。この時代の中、大きな戦略の転換が求められる企業も少なくないはずです。そうした皆様に、こうすれば良いのでは?という構想だけを提供するのではなく、その実行もコンサルティングを通じてご支援する当社として、自らも実行を伴う形で新たな体制での出発を決意致しました。

勿論、こうした変革を実行することには痛みも伴います。しかしながら、その痛みを乗り越えることができないのであれば、いずれ終焉を迎えることになるかもしれません。逆に、その痛みを乗り越えられれば、今まで以上に大きな成長を得られるのではないかと信じています。

【イノベーションの実現に向けて】

変革とは言っても、変えていかなければならないことと、変えてはいけないことがあると考えています。特に会社の志そのものを変えてしまっては、その会社を継続する価値も失われると考えています。

当社にとっての志は、「自動車業界のイノベーションを実現すること、そのイノベーションを主体的に実現しようとする企業の皆様に触媒として貢献すること」と考え、その実現手段としてコンサルティング活動を通じて、自動車業界内外の皆様に付加価値を提供してきたつもりです。

このたび、私、本條聡が住商アビーム自動車総合研究所の舵取りを引き継ぐこととなりましたが、創業以来掲げてきたこの志を受け継ぎ、新たな体制で臨む所存です。

激動の時代の中で、自動車業界も大きな転換期を迎えつつあります。電気自動車やプラグインハイブリッド車のような、商品特性、使用方法等、これまでのクルマの概念とは異なる商品も生まれてきています。低迷する国内販売市場においても、新たな販売手法や所有・利用概念を提案することで活路を見出す企業も登場してきています。こうした多数のイノベーションを生み出すことに当社も貢献していくつもりです。

サスティナブルモビリティという言葉が言われて久しいですが、文字通り持続可能なクルマ社会を実現するためには、時代の変化に合わせて進化していくことが不可欠です。環境、安全等、自動車業界が社会的に担う責任は年々ハードルが高くなってきています。それに対応していくために、日々の活動の中で改善していくだけでなく、自らイノベーションを起こして挑戦していくことが求められると考えています。激動の時代であるからこそ、イノベーションの実現を真剣に考える好機なのではないかと考えております。

引き続き住商アビーム自動車総合研究所を宜しくお願い致します。

2009年 10月 6日

(株)住商アビーム自動車総合研究所
本條 聡

<本條 聡>

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