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コラム

中国フラッシュニュース(32)『自主ブランド」へのロード…

アップダウンを繰り返しながらも、今後数年以内に日本を上回るとされる中国自動車市場。

住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサルティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業界のホットな話題をお伝えするコーナーです。

第32回『「自主ブランド」へのロードマップ』

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今年 3月に開催された「全人代」では、中国自動車の「自主ブランド」問題が再度クローズアップされた。「自主ブランド」問題は、過去 50年に渡って語られてきた大きなテーマである。

1950 ~ 1980年間の「鎖国時代」では、自力開発された「紅旗」ブランドの乗用車が、中国人の誇りであった。しかし、80年台以降、海外自動車メーカーの進出により、「紅旗」などの純国産自動車は凋落し、海外ブランド車が圧倒的な市場シェアを占めるようになった。

しかし、中国の自動車メーカーは「自主ブランド」への夢をあきらめず、各社各様のロードマップを描いている。

1.奇瑞汽車、吉利汽車のケース
民族系自動車メーカーの代表格である奇瑞汽車、吉利汽車は、それぞれ外国車を「模倣」することからスタートした。奇瑞の小型車「QQ」は、GM に訴えられながらも、急激に販売台数を伸ばしてきた。一方、GM の「SPARK」が「QQ」のあおりを受け、あっという間に市場から姿を消した。また、吉利もトヨタから訴えられたりしながらも、低価格車で市場拡大を進めている。

2.長安汽車のケース
長安汽車をはじめ、中国民族系自動車メーカー数社は、新車開発において、デザインなどの業務をイタリアのデザイン会社へ発注することにより、「知的財産権」の問題を避けながら、一部の技術習得も果たしている。この方法により、一定の効果が期待できるものの、中国自動車業界では、依然として「財産権あっても、知識はない。」と揶揄されている。

3.上海汽車のケース
最近、最も注目を集めているのは、上海汽車が推進する「自社ブランド」戦略である。
上海汽車は、韓国の双龍自動車、イギリスの MG ROVER を買収し、両社の持つ自動車開発ノウハウや生産技術を入手した。更に、この 2 社のノウハウ、生産技術を中国へ「移植」することにより、最終的に「自社ブランド」の実現を目指そうとしている。最近、双龍自動車の上海現地生産が決まったことも、こうした戦略の一環であると見られている。

<張 浩群>

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