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コラム

中国フラッシュニュース(54)『上海GMがGMグループの輸入代理権を取得』 

アップダウンを繰り返しながらも、今後数年以内に日本を上回るとされる中国自動車市場。

住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサルティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業界のホットな話題をお伝えするコーナーです。

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第54回『上海GMがGMグループの輸入代理権を取得』

8月下旬、上海 GM が米 GM グループの輸入車(Buick、Cadillac、Chevrolet、SAAB)の総輸入代理権取得の認可を商務省から得たというニュースが流れ、中国自動車業界を驚かせた。

このニュースには、2 つのポイントが読み取れる。

1 つ目は、販売チャネル政策の転換である。今回、上海 GM は、自動車メーカーとして初めて自動車輸入代理権を取得したことになる。これにより、上海GM は自社の販売チャネルで輸入車と現地生産車を同時に販売することが可能となる。

従来、商務省の方針としては、例え同じメーカー・ブランドでも、現地生産車と輸入車は別々の販売チャネルで販売しなければならなかった。この政策に対して、多くの自動車メーカーから不満が出ていたが、これまで商務省は明確な方針を打ち出せずにいた。今回、商務省が上海 GM に認可を出したことは、以下の政策転換のシグナルと読み取れる。

1)現地生産車と輸入車を、同じ販売チャネルで販売しても良い。
2)現地生産車と輸入車の同時販売チャネルの主導権を、中国企業でもなく、純外資系でもなく、「中外合弁企業」に与える。

2 つ目は、中外合弁企業の方向性の二極化である。本来、GM CHINA が管轄していた GM グループの輸入車の取り扱いを上海 GM に移管したことからも、上海汽車と GM との関係が更に緊密さを増したことが伺える。

これまで中国の自動車業界では、多数の中外合弁企業が生まれ、「多夫多妻」となっているケースも少なくない。設立以降、数年の歳月を経て、それぞれのパートナーの良し悪し、「相性」の問題が徐々に顕在化しつつある。上海汽車と GM のように良好なケースもあれば、東風起亜悦達のように「離婚直前」まで追い込まれているケースもある。中国自動車業界に、合弁企業再編の時代が迫りつつある。

<張 浩群>

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