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コラム

2010年 年始のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

今年で住商アビーム自動車総合研究所も設立 7年目を迎えます。このコラムも、今年は累計 300 回に到達できる見込みです。ここまで継続させて頂けたのも、4 万人近くの読者の皆様にご支援頂きながら、多数の自動車業界及び関連業界のクライアントの皆様と一緒にお仕事をさせて頂く機会に恵まれ、日々ご支援・ご指導頂いたからに他なりません。

あらためまして、当社をご支援・ご指導頂いている皆様に厚く御礼申し上げます。

さて、昨年一年間を振り返ってみますと、自動車業界は一昨年のリーマンショック以降、厳しい事業環境に陥っており、米ビッグ 3 の凋落に代表される通り、暗いニュースの方が話題先行であったかと思います。一方で、環境意識の高まりから、ハイブリッド車人気の過熱や電気自動車の登場等、次世代に対する転換期とも言える兆しも芽生えつつありました。また、年末には、スズキと独 VW の提携にように、新たな形での業界再編の始動も見えてきました。

私の前任の長谷川も、昨年の年頭の挨拶にて、「イノベーションへの勇気」の年と設定させて頂いておりましたが、まさに厳しい環境の中で、イノベーションへ挑戦が本格化してきたことを感じさせる一年だったのではないかと考えております。

今年も、この厳しい事業環境が簡単に好転するものではないと考えています。しかし、これまで以上に事業環境がスピード感を持って変化していることは読者の皆様も感じておられると思います。昨年、米国に続き、日本でも政権交代が実現しました。環境というテーマを軸に、新たな事業構造の変化も内外両面から進み始めています。不況に苦しむ先進国を尻目に、中国、インドを始め、新興市場は更なる成長を続けています。こうした産業構造やグローバル環境の変化を捉え、再び事業環境が再生する時には、かつての追い風の時代とは違う事業環境になっていることを想定し、イノベーションへ動きだす企業が増えつつあることを感じています。

私は、昨年 10月の新体制のご挨拶の中で、「激動の時代だからこそ、自らイノベーションを起こして挑戦していくことが求められる」と書かせて頂きました。このイノベーションへの挑戦にあたり、2010年は、これまで以上の「スピード感」が求められる年になるのではないかと考えています。前述の通り、マクロ環境が大きく変化している中でイノベーションを実現するためには、その変化以上のスピードが求められるからです。

全てのリソースには限界があります。イノベーションに挑戦する決意をしても、人材、資金、提携先、、、全て無限にあるわけではありません。同じことを考える競合先も出てくるでしょう。スピード感を持って実行することの重要性は更に高まっていくはずです。

もしかしたら、現時点で、まだ限界が見えていない唯一のリソースは、各個人の生産性かもしれません。これまで培ってきた知見やノウハウを最大限活用すると同時に、熱い想いを持って挑戦することで、各個人の生産性をまだ高めることができるはずですし、こうした各個人の想いが原動力となってこそ、イノベーションの実現につながるのではないかと考えています。人口減少が進むこの国で、再び成長戦略を描くためには、各個人が何をするべきかを真剣に考え、愚直に行動することが求められるのではないでしょうか。

だからこそ、決意と共にスピード感を持って迅速に、そして愚直に行動を起こすことが求められると考えています。

当社としても、創業当時から掲げている「アクション重視」(=「構想を練ったり、口から発するだけでは何も変えられない。スピード感を持って実行を伴い、初めてその構想が実現できる」という考え方)の真価が問われる年になると考えております。当社も、こうした想いを共感できる読者の皆様、クライアントの皆様と共に、今年も自動車業界のイノベーション実現に貢献できればと考えております。

今年も何卒宜しくお願い申し上げます。

20010年1月5日

株式会社住商アビーム自動車総合研究所
取締役所長 本條 聡

<本條 聡>

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