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コラム

中国フラッシュニュース(62)『高級車市場の難しさ』

アップダウンを繰り返しながらも、今後数年以内に日本を上回るとされる中国自動車市場。

住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサルティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業界のホットな話題をお伝えするコーナーです。

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第62回『高級車市場の難しさ』

2005年、東風日産の乗用車は中国市場において販売台数は 2004年より倍増の勢いを見せている。

しかし、日産ブランドの乗用車が絶好調のなか、昨年 9月に発売した「ティアナ」が急速に失速している。中国汽車工業協会の統計によると、2004年 9月発売時、ティアナの月販売台数が 800台であったが、2 005年の 3月から 500台程度となり、更に 6月以降急激に販売台数が下がり、9月は 83台と、発売時の1 / 10 に落ちた。また、販売価格も大幅に引き下げられた。そのため、東風日産は、3.5L の生産を停止し、2.3L の新しいバージョンを発売した。

「ティアナ」は発売当時、3.5L から 2.3L までカバーし、Audi6、クラウンなどをターゲットにしていると見られていたが、一年も経たないうち、「高級車」というセグメントを放棄し、「中級車」(パサット、アコードなど)への定着を目指すことになった。

「ティアナ」の例を見ると、中国自動車市場、とりわけ高級車市場の難しさを物語っている。現在の高級車市場は依然、ドイツを中心とした欧州車が圧倒的な存在感を占めている。日系車は、「中級車」、「エコノミーカー」の分野では、威力を発揮しつつあるものの、高級車市場への攻略はブランドイメージ、マーケティング戦略などいろんな面においてまだ多くの課題を抱えているといえる。

<張 浩群>

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