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コラム

中国フラッシュニュース(65)『ボッシュの中国戦略が加速』

アップダウンを繰り返しながらも、今後数年以内に日本を上回るとされる中国自動車市場。

住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサルティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業界のホットな話題をお伝えするコーナーです。

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第65回『ボッシュの中国戦略が加速』

11月 18日、江蘇省・無錫市にて、最新ディーゼルエンジンシステムを開発・製造する新拠点の着工式が行われ、ボッシュグループの会長や江蘇省の省長を始めとする多数の要人も出席した。

「ボッシュ汽車ディーゼルシステム」は、2007年までに2億ユーロを投じ、床面積30万平米の工場を建設する計画である。

ボッシュは、中国における 売上高を 2005年の 12 億ユーロから 2007年までに倍増させる計画も発表したほか、10年後には中国の自動車の 15% 程度がディーゼルエンジンを搭載するという予測も公表した。

専門家の間では、ボッシュの野心的な計画に疑問を示す意見も少なくない。その理由は、いまだに多くの中国の主要都市がディーゼル車の使用を規制しているからである。一部の専門家によると、ボッシュのターゲットは、乗用車ではなく、商用車にあるのではないかという説もある。

中国の商用車(バス、トラック)の年間販売台数は 200 万台を超えており、国の環境基準を満たすために多くの既存車両についても改造する必要がある。環境基準をクリアした高性能ディーゼルエンジンのニーズは、乗用車より、商用車の方が多いだろう。

ドイツのボッシュのほか、米国のデルファイ、日本のデンソーも中国のディーゼルエンジンの市場拡大に備え、着々と準備を進めている。この大手三社を中心に、コモンレールなどの先進のディーゼル燃料噴射措置も投入されることにより、環境保護に対するニーズが高まりつつある中国において、新たな競争が始まると予想される。

<張 浩群>

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