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コラム

中国フラッシュニュース(88)『自動車輸出基地が決定』

アップダウンを繰り返しながらも、今年にも日本を上回るとされる中国自動車市場。

住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサルティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業界のホットな話題をお伝えするコーナーです。

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第88回『自動車輸出基地が決定』

8月 17日、商務省・国家発展改革委員会が「自動車輸出基地」の選定結果を公表した。8 都市(長春、天津、重慶、武漢、蕪湖、上海、台州、アモイ)と160 メーカー(第一汽車、奇瑞汽車、宇通汽車など)が当選となった。

商務省をはじめとする政府は、選定された「自動車輸出基地」に対して、10項目の支援・優遇策を打ち出した。その中でも、輸出信用保証と物流に関するサポートが目玉となっている。

1.輸出信用保証
中国輸出信用保険公司が、カントリーリスク分析のほか、短期輸出信用保険、融資担保、国内信用保険など一連のサービスを提供していくと表明している。これまで、中国自動車メーカーの輸出はほとんど現金決済に頼っており、輸出ロットを小さく分けざるを得なかったため、このサービスの効果が期待される。

2.物流
これまで中国自動車メーカーは、完成車の輸送手段にも悩まされてきた。奇瑞汽車の総裁によると、奇瑞汽車は輸送手段が確保できないことにより、年間約 1/3 の注文を断らざるを得ない状況にあるという。

今回の「自動車輸出基地」政策の公表に合わせ、中国海運最大手の COSCO は、自動車輸送専用船を 6 艘から 14 艘に増強すると発表した。さらに、COSCO 傘下の COSCO 太平洋と、日本郵船(NYK)、大連港集団と共同で、大連港に 3 つの自動車専用埠頭を整備し、年間 60 万台自動車を取り扱う計画も公表した。

近年、着実に拡大してきた中国の自動車輸出を更に加速させることになるのは間違いないだろう。

<張 浩群>

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