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コラム

ビーエムダブリュー、年内にも「MINI」でも認定中古車制…

◆ビーエムダブリュー、年内にも「MINI」でも認定中古車制度を導入へ

<2004年05月13日号掲載記事>
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日本の中古車市場は、小売ベースで約200万台とも300万台ともいわれている。

日本国内の中古車需要をみる数字に(社)自動車販売協会連合会が公表している中古車移転・登録台数があるが、これは年度内に複数回登録を受けた台数もカウントされるため、正確な実数値を把握することは困難である。

因みに、UFJ総研が調査(2003年3月)した「日本の乗用車市場の展望」によれば、中古車実需は227万台と推計している。

また、金額ベースに直すと、上記の227万台を平均小売価格100万円で乗じて計算すると、中古車市場は、約2.3兆円の巨大マーケットであることがわかる。

この中古車市場の今後の予想だが、近年では自動車の用途が通勤や仕事などの「常時使用」から、買い物、レジャーなどの所謂「週末使用」へと変化しつつあることから、車当たりの走行距離は短くなってきており、長期間使用された中古車でも走行距離の
比較的少ない優良な中古車が増えつつある。優良な中古車と新車の差が縮まることにより、今後とも中古車市場は新車のパイを侵食しながら拡大に向かうものと思われる。

このように、巨大且つ今後の成長も期待される中古車市場でのメインプレーヤーは、中古車専業店や、ガリバーインタナショナルに代表される買取専門チェーンなどと思いがちだが、実際には新車販売台数の約5~6割は、依然新車ディーラーで下取りされている
実態がある。

2003年の新車販売台数は約600万台であることから、新車ディーラーには300万台にも及ぶ中古車が(下取りという形で)戻っている計算となる。

それでは、新車メーカーの中古車への取り組みを簡単にリストアップしてみよう。

1)トヨタ自動車
・トヨタ中古車センター
・カーロッツ
・中古車買い取りT-UP
・トヨタオートオークション(TAA)
・情報ポータルサイト GAZOO

2)日産自動車
・ユーズドカーセンター
・カレスト
・中古車買い取りカウゾウ
・日産オートオークション(NAA)
・中古車情報サイト Get-U

3)本田技研工業
・オートテラス
・インターネットサイト オープンテラス
・ホンダオートオークション

4)輸入車
・メルセデスベンツ、ボルボ、BMWなどが実施しているメーカー
認定中古車制度

*各自動車メーカーが定める新車登録経過年数、走行距離を満たした下取り車両に点検・整備をした上で自動車メーカー認定中古車として販売する制度

このように主要自動車メーカーは、大型中古車販売拠点の拡充、買い取り専門店の全国展開、オークション事業の強化など中古車関連事業の強化に本腰を入れ始めている。

今回取り上げるBMWのMINIのメーカー認定中古車制度も自動車メーカーの中古車強化策の一環として実施されるものである。

BMW、MINIの認定中古車制度の詳細は検討中としているが、BMWでは
・新車登録から6年未満の車両であること
・走行距離9万km以内であること

の条件をクリアした車両に対して、

・82項目の点検、整備を実施後、車両登録後1年間は主要部品に対して走行距離無制限保証付与
・消耗部品21項目のメンテナンス保証付与
・全国24時間365日体制で1年間有効のロードサービス付与を実施している。

BMWでは、発売以来月販1,000台と好調なMINIのエントリーカーとしてこの認定車両を位置付けることを目論んでいるようだ。

尚、BMWによるMINIの認定中古車制度の導入には、次のような意味合いが込められているものと思われる。

1)日本では、小型車が市場の枢要を占めており、MINIを戦略車種として位置付けていること

2)MINIに認定中古車制度を導入することで、新車代替及び、良質な中古車下取り促進を行うこと

3)新車メーカーでしか成し得ない認定中古車を導入することで、中古車専業店との商品差別化、及び優位性を確保すること

このように、自動車メーカー・正規販売店は自らの強みであるブランド力、信用力をバックに認定中古車制度を活用して中古車専業店との間で差別化を図っていくという常套手段を以ってして中古車ユーザーの信頼を勝ち取り、結果として新車ディーラーへの信認を高めることに繋げていくと思われる。

<寺澤 寧史>

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