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コラム

本郷、郡山事業所での自動車プレス部品の在庫を4割程度…

◆本郷、郡山事業所での自動車プレス部品の在庫を4割程度削減へ。
生産管理システムを自動倉庫に導入、在庫を現在の約9日分から5日分に

<2004年04月14日号掲載記事>
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ホンダ等に自動車プレス部品を納入している本郷は9月をめどに、郡山事業所(福島県郡山市)で自動車プレス部品の在庫を現在の約9日分から5日分まで4割程度削減する。
生産管理システムを車台(プラットフォーム)フレームのプレス工程と溶接工程間の自動倉庫に導入、全工程管理を実現して削減するとのことである。

在庫は製造業の実力を示す指標であるということをよく耳にする。在庫は受注生産でない限り、一定量を保持する必要があるが、保持することによって管理コスト、陳腐化のリスク等が発生し、資金も寝てしまうことになる。それゆえに在庫は必要悪とも言われるのだが、言い換えれば在庫管理とはその必要悪をどうやってマネジメントしていくかということになる。

今回の本郷のケースは自社内のある工程をシステム化するという、いわば企業内部の改善により在庫削減を達成するものであるが、それ以外に在庫管理において重要な要素としては需要予測が挙げられる。企業の外部に存在する需要を予測、把握することが適切な在庫管理の第一歩になる。

自動車部品メーカーの場合の販売先は自動車メーカーであり、需要とは自動車メーカーの生産計画ということになる。その先にはさらに自動車を購入する一般消費者が存在し、自動車の販売状況も、その意味で広義の需要といえる。

需要予測という観点からすると勿論、自動車の販売状況はモニター、予測を行う必要があるが、まず一義的に必要となってくるのは自動車メーカーと情報システム同士を連携させるなどして、生産計画の同期化を推進することである。そうすることで需要の把握をタイムリー、かつ適切に行うことが可能となる。

現在でも既存の販売先に対しては、そういった対応を行っている自動車部品メーカーも多いと思うが、新規受注案件などを獲得した際に迅速に対応できるものになっているか、という観点から見るとどうだろうか。

今後、自動車部品業界は脱系列化の進展等により、一層、戦略的自由度が増加し、自動車メーカーとの取引も系列内外を問わず流動的なものになってくることが予想される。

そうした際に、迅速に対応できる柔軟な足腰(オペレーション、情報システム)を自社が持っているかという観点は、今後の戦略的自由度を担保するという意味でも重要である。
いずれにしても、生産量の増減への対応、新規取引への対応、グローバル調達への対応等、より柔軟性のある組織体制というのが今後の自動車部品業界におけるキーワードになると思われる

<秋山 喬>

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