アップダウンを繰り返しながらも、今年にも日本を上回るとされる中国自動車
市場。
住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサル
ティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業
界のホットな話題をお伝えするコーナーです。
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第85回『設備製造業への規制強化』
先日、中国国務院は、「装備製造業の振興を加速させる若干の意見」を公表
した。この中には中国政府の 2 つの政策面での意向が込められている。一つは、
民族系国内メーカーに対する優遇策・保護策を設けることにより、なるべく早
期に国産化を実現させることである。そして、もう一つは、これらの設備製造
業への外資系企業の進出を抑制することである。
現在、この政策による影響が出始めている。米国の投資企業である CARLYLE
が中国建設機械最大手である「徐工集団」の買収を進めているが、この案件の
許可が降りず、宙に浮いたままの状態となっている。
この政策で対象となる「整備製造業」のうち、2 項目が自動車産業にも大き
な関わりがあるものである。
1)大型薄板製造設備およびその他
2)大気汚染、排水、廃棄物処理に関わる環境設備
勿論、他の政策同様、この政策に関する解釈にも多くの曖昧さが残されてお
り、行政側による裁量の余地も非常に大きいことが予想される。
2006年に入り、自動車産業だけでなく、多くの中国の産業上の政策が転換期
を迎えていると受け止められる。
<張 浩群>
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