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張 浩群 執筆記事
 
 
 
アップダウンを繰り返しながらも、今後数年以内に日本を上回るとされる中国
自動車市場。

住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサル
ティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業
界のホットな話題をお伝えするコーナーです。

第 21 回『ホンダ、中国メーカーを訴える』

 2004年 10月、ホンダと東風本田が共同で、CR-V の外観意匠(デザイン)権
を侵害されたとして、河北新凱汽車製造(河北省)グループを北京市高等人民
法院に提訴した。ホンダと東風本田が河北新凱汽車に求めているのは、模倣車
の生産停止のみであり、金銭等の賠償は含まれていない模様である。

 2003年 11月、ホンダ(中国)は、すでに CR-V の外観意匠(デザイン)権を
侵害されたとして、石家荘双環汽車有限公司を北京市高等人民法院に提訴した
が、まだ公開審理が行われていない。それ以前に、外国自動車メーカーが中国自
動車メーカーを提訴したケースは 2 つあった。トヨタが吉利汽車を、GM が奇
瑞汽車の「QQ」をそれぞれ提訴したが、ともに根拠不足として審理が進んでい
ない。

 業界の有識者は、今回のホンダ及び東風ホンダの提訴は少し背景が違うと指
摘している。これまでのトヨタ、GM 及びホンダは、外資企業として提訴したが、
今回は提訴側に東風本田も加わっている。東風本田は合弁企業であり、親会社
である東風汽車は中央政府の直轄企業である。

 合弁企業がほかの民族系企業を訴える際には、事前に政府の関係部分と調整
を行い、ある種の了解・黙認を取っている可能性が高い。そのために、今回の
提訴は勝つ可能性が高いと見られている。

 2004年 10月までに東風本田は 8241台の CR-V を販売したが、2004年の 2 万
台という販売目標は既に絶望的になっている。東風本田は 28 億元の投資で工
場拡大を行い、2006年には生産能力を 12 万台に引き上げる計画であるが、そ
のうち、CR-V の生産目標は 4 万台程度としている。これらの目標を達成する
にあたっては、各種の模倣車が最大の脅威であるため、本気で模倣車の排除に
取り組まなければならない状況となっている。

                        <張 浩群>

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