アップダウンを繰り返しながらも、今後数年以内に日本を上回るとされる中国
自動車市場。
住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサル
ティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業
界のホットな話題をお伝えするコーナーです。
第14回『「燃費規制」が公表される』
10月 28日、中国では乗用車を対象とした「乗用車燃料消耗量規制値」が公表
される予定である。
これには、2008年を目標年に設定した以下「燃費規制」を実施するというも
のである。この「燃費規制」は米国の 2002年の水準に相当する内容である。こ
の「燃費規制」の実施により、2008年時点の平均燃費は現在より 15% 改善する
ことが期待されている。
(単位:L/100km)
第2段階6.2
| 車両重量(kg) |
第1段階 |
| 750以下 |
7.2 |
| 750-865 |
7.2 |
6.5 |
| 865-980 |
7.7 |
7.0 |
| 980-1090 |
8.3 |
7.5 |
| 1090-1205 |
8.9 |
8.1 |
| 1205-1320 |
9.5 |
8.6 |
| 1320-1430 |
10.1 |
9.2 |
| 1430-1540 |
10.7 |
9.7 |
| 1540-1660 |
11.3 |
10.2 |
| 1660-1770 |
11.9 |
10.7 |
| 1770-1880 |
12.4 |
11.1 |
| 1880-2000 |
12.8 |
11.5 |
| 2000-2110 |
13.2 |
11.9 |
| 2100-2280 |
13.7 |
12.3 |
| 2280-2510 |
14.6 |
13.1 |
| 2510以上 |
15.5 |
13.1 |
この「燃費規制」の策定を担当したのは、天津にある「中国汽車技術研究中
心」である。2002年、国内主力メーカー 10 社と共同で、研究をスタートし、
2004年 9月、国務院の批准を得た。
しかし、この「燃費規制」の実施に当たって、以下のような問題があると指
摘されている。今後の動向に注目したい。
(1)燃料の品質
この「燃費規制」を達成するために、多くの国内自動車メーカーはエンジ
ンの性能改善などが迫られている。
しかし、多くの自動車メーカーによると、燃料の品質自体にも大きな問題
があると指摘している。
燃料品質を改善するためには、石油精錬企業による数億元の投資が必要と
見込まれているが、石油精錬企業がこれに応じるかどうかは定かではない。
(2)地方法規との矛盾
現在、上海、北京を初めとする 60 以上の都市では、エコノミーカー(排
気量 1.0L 以下)の走行を規制する地方法規を実施している。これらの地
方法規は、明らかに「燃費規制」と矛盾している。
これらの地方法規には、各地方政府の思惑が見え隠れているため、新しい
「燃費規制」との調整が非常に手間かかると指摘されている。
<張 浩群>
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