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2008年4月8日
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毎週火曜日配信
☆【住商アビーム Auto Business Insight Vol.202 完全版】
発行元:鰹Z商アビーム自動車総合研究所
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完全版発行部数 7,142 人
抜粋版発行部数 33,861 人
自動車業界を中心に、4 万人以上! *
* 一部重複があります。
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■住商アビーム1クリックアンケート
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自動車業界に関連するあらゆる傾向をアンケートで探ります。1 クリックする
だけでアンケートに参加でき、結果は翌週のメールマガジン上で発表されます。
皆様の率直なご意見お待ちしています!
多数の皆様にご回答頂いた先週号の結果は、「脇道ナビ」の後に掲載しており
ます。
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開発に注力するべき次世代自動車について ⇒終了しました
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『「燃料電池車は本当に必要か?」、米GMとトヨタの首脳が量産化に疑問符』
◆GMのボブ・ラッツ副会長は、「最近のリチウムイオン電池の進化は著しく、
将来的には電気自動車が一充電で300マイル(約500km)は走行できるようになる
かもしれない。リチウムイオン電池で500km走行できるのなら、なぜわざわざ
燃料電池が必要だろうか? 燃料電池車は依然として価格が高過ぎて大衆市場
には向かない。コスト的に折り合いがつかない」という。
また、トヨタの渡辺社長は、「液体水素燃料を生産し、消費者に広く配布する
ためのインフラも整っていない。この先10年で燃料電池が普及するとは考えに
くい」と発言したという。
<2007年03月07日号掲載記事>
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以上の記事にあるように、自動車メーカー各社は次世代環境技術の開発におい
て選択を迫られる時期に来ているのかもしれません。
では、自動車メーカー各社が今後 5年の間に最も注力して開発するべき次世代
環境技術は何だとお考えになりますか。
最もふさわしいと思われるものを一つ選択して下さい。
1. ハイブリッド、電気自動車関連技術(高性能モーター、高出力バッテリー
の開発。)
2. クリーンディーゼル関連技術(排ガスの更なるクリーン化等。)
3. 次世代燃料関連技術(バイオエタノール、バイオガソリン等への対応。)
4. 燃料電池自動車関連技術(水素燃料の安全性確保、インフラの提供等。)
5. 高度な燃焼制御技術(リーンバーンエンジン、HCCIエンジン等の開発。)
6. その他
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目次
◆『最近の注目ニュース』 1件
(1)『「生産力」を軸にした新事業開発』
(三菱化学、ハイブリッド車向けに
リチウムイオン2次電池用正極材を量産へ)
◆今週のコラム 2件
(1)「think drive」
『第16回 モディファイ』
(2)「脇道ナビ」
『第61回 冷蔵庫を開けるネコたち』
◆住商アビーム 1 クリックアンケート 結果発表
◆お知らせ 3件
(1) 住商アビームの著作
『最新自動車業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』が
国立国会図書館のホームページで紹介されました!!
秀和システムより絶賛発売中(定価1400円+消費税)!!
(2) 『中国自動車メーカーの調達戦略に見る日系自動車部品メーカー
勝ち残りの条件』無料配布のお知らせ
(3) 『自動車メーカーに聞く次世代型部品メーカー像と
製品ごとのトレンド・投資戦略』無料配布のお知らせ
◆住商アビーム自動車総研とは?
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■『最近の注目ニュース』
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住商アビーム自動車総研のコンサルタントが、読者 3 万人以上に配信されて
いる業界最大のメールマガジン「自動車ニュース&コラム」で紹介された
記事をメインに選んだ、注目の自動車関連ニュースです。
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『「生産力」を軸にした新事業開発』
◆三菱化学、ハイブリッド車向けにリチウムイオン2次電池用正極材を量産へ
水島事業所(岡山県倉敷市)で量産すると発表。既に撤退したハードディスク
の工場建屋やクリーンルームを再利用し、投資額を約20億円程度に抑える。
来年秋の稼働予定で、生産規模は年産600t。今後1〜2年でセパレーターも
事業化し、電池関連部材で1000億円以上の売り上げを目指す。
<2008年03月27日号掲載記事>
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【実用化が期待されるHEV用リチウムイオン二次電池】
今や、PC や携帯では当たり前の存在となっているリチウムイオン二次電池で
あるが、自動車業界、特に今後大きな需要が期待されるハイブリッド電気自動
車(HEV)での実用化においては、各社慎重な開発を続けている。
現在、リチウムイオン二次電池は、HEV 用として主力となっているニッケル
水素二次電池を大きく上回るエネルギー密度を誇る。公称電圧で見ても、ニッ
ケル水素二次電池の 1.2V 程度に対し、リチウムイオン二次電池は 3.6V 程度、
つまり、1/3 で済むため、小型・軽量化が求められる自動車、特に HEV におい
ては、そのメリットは大きな魅力となる。
一方で、まだコストが高いこと、安全性の確立がまだ十分とは言えないこと
などがネックとなり、これまでニッケル水素二次電池の先行を許してきた。
近年、自動車メーカーも含め、電池メーカー各社は HEV 用のリチウムイオン
二次電池の開発を本格化させており、近い将来、HEV や EV (電気自動車)が
大きく普及する段階では、二次電池の本命はリチウムイオンという説が一般的
である。
【HEV用二次電池は高級品】
HEV 用の二次電池は、クルマの部品としては、かなりの高級品である。
現行プリウスの場合、202V (3.6V 換算で、セル 56個)のニッケル水素二次
電池が搭載されている。重量は 45kg、補修部品としての価格が約 12 万円と言
われており、これをベースに計算すると、1 セルあたりの単価は 2 千円強、1kg
あたりの単価は、3 千円弱となる。
一般的な乗用車の価格を 150 万円、重量を 1.5t と仮定すると、1kg あたり
の単価は、約 1 千円となる。単純に重量だけで比較すると、二次電池は、他の
部品の約 3 倍の高級品となる。しかもこの価格は、「ニッケル水素」であり、
仮に「リチウムイオン」で対応するとなると、更にコストアップすることが予
想される。
HEV を更に普及させていく上で、二次電池のコストダウンを図ることは避け
ては通れない道である。しかも、近年の資源高騰に伴い、ニッケル、コバルト
等の原材料調達価格は上昇傾向にあり、ここでのコストダウンは期待できない。
加え、各社が開発を進める中、その製品構造や製造方法等で多数の特許が氾濫
しており、これに抵触すると、他社にライセンス料を払う必要も出てくる。結
果、各社は独自の製品構造・製造方法を開発しなければならない状況にあり、
開発コストも削減も簡単ではないと考えられる。
この状況の中、二次電池のコストダウンを進めるために最も期待されるのが、
生産面でのコスト削減であろう。とはいえ、二次電池の生産ラインは、大きな
投資を伴う。年間数万台相当の HEV 用二次電池を生産する新工場を立ち上げる
ともなれば、数百億円規模での投資が必要となる。生産量が増えれば、規模の
メリットは実現できるかもしれないが、それでも、大きな負担となるのは間違
いない。
作ればいくらでも売れるという状況であれば別だが、コストダウン圧力も強
いと考えられ、将来市場が見込めるとはいえ、市場が拡大すれば、当然価格競
争も厳しくなるはずである。そして、そもそも現時点ではまだ数年先の話であ
り、開発競争も厳しく、自社製品の競争力に絶対の自信を持つのも難しい中、
各社が HEV 用のリチウムイオン二次電池の生産工場を立ち上げるタイミングを
見計らっているのが、現状であろう。
【三菱化学の新事業】
こう聞くと、HEV 用二次電池市場は、新規参入するには、あまり魅力的な市
場に聞こえないかもしれない。しかし、今回、三菱化学が、リチウムイオン二
次電池用の正極材の量産設備を新設するというニュースは、一つの切り口にな
るのかもしれないと考える。
同社は、既に撤退したハードディスクの工場建屋やクリーンルームを再利用
することで、投資額を約 20 億円程度に抑えるという。既に負極材、電解液は
事業化しており、セパレータの開発も着手しているという。自動車業界で本格
的にリチウムイオン二次電池が普及する頃までには、部材をトータルで供給で
きる体制が整いそうである。
今回、三菱化学に注目した一番の理由は、撤退した事業資産を再利用する新
事業を立ち上げたことである。今回の三菱化学自身のケースについては、これ
まで手がけてきた事業を量産ステージに移行させたこと、関連事業も幅広く手
がけていること、そもそも全て自前で事業化させたことなどを考慮すれば、誰
もが真似できるものではない。しかし、こうした事業資産の再活用という手法
で、この HEV 用二次電池業界が抱える最大の課題であるコストダウンに貢献す
る可能性があるのではないだろうか。
【「開発力」を発揮する】
既存事業に変わる新事業を考える際に、多くのメーカーが、自社の経験・ノ
ウハウで何を新製品として開発できるか、というように、自前のコア技術・開
発力(特に製品自体の設計・開発力)を活かした新事業から検討するケースが
多いと考える。つまり、「開発力」の発揮とも言える。
二次電池の業界で言えば、一部の自動車メーカーを除けば、これまで何らか
の形で電池事業に携わってきた電池メーカーが、自前の「開発力」を発揮し、
リチウムイオン電池の開発も進めているケースがほとんどである。
一方で、まだ参入していないメーカーからすれば、HEV 用のリチウムイオン
電池事業がいくら将来性のある魅力的な市場だといっても、これだけ大手各社
が長年製品技術の開発を進めている中、まだ誰も手をつけていない新たな製品
構造や製造方法を開発し、新規参入するというのは、あまり現実的ではない。
【「生産力」を発揮する】
しかし、この HEV 用二次電池市場を大きく拡大していくために必要なものは、
現状よりも踏み込んだコストダウンを実現することであり、こうした製品開発
の分野だけではなく、量産技術・設備の分野も重要となってくるはずである。
そこで、自社の既存設備、生産技術を活用することで、量産時の製品価格の
コストダウンに貢献することができれば、これから参入を検討しようというメー
カーにとっても、大きな事業機会が広がっているように思える。つまり、「生
産力」の発揮である。
現在、多くの電池メーカーが開発を進める HEV 用二次電池市場においても、
まだ量産を立ち上げていないメーカーも多数あり、こうしたメーカーの立場か
らすれば、生産技術・設備・ノウハウを提供してくれるパートナーが現れ、自
前で量産体制を構築するよりも安く、早くできるのであれば、願ってもない話
ではないだろうか。
【「生産力」を軸にした新事業開発】
三菱化学のように、大手メーカーであれば、事業の入れ替え機会もあるであ
ろうし、自社の「開発力」と「生産力」の双方を発揮できる機会もあるであろ
う。しかし、世の中の多くのメーカーは、自社で開発から量産まで全てをカバー
して事業化することを考えていては、事業化できる領域が限定的になってしま
うと考える。
新製品を事業化する上で、自社だけでは限界があるとしたら、当然、自社に
ない「開発力」や「生産力」を持ち、シナジーを最大化できるパートナーと組
むべきである。しかし、考える前提として、自社の「開発力」に固執してしま
う傾向にないだろうか。
新製品の事業化において、製品自体の開発にどうしてもスポットライトが当
たりがちだと常々考えている。自社の「開発力」を軸に、研究開発を進め、事
業機会を探るメーカーが多い。開発・設計に携わるエンジニアの立場から考え
れば、当然の方向性かもしれない。
しかし、逆の発想で言えば、例えば、製品技術自体はパートナーから取り入
れ、量産体制を構築することに注力するというように、パートナーの持つ「開
発力」を軸に、自社の「生産力」を活かして事業化することを検討するのも一
つの有効な施策ではないかと考える。
開発・設計面では革新的な技術を持つベンチャー企業も少なくないが、ほと
んどのケースにおいて、ベンチャー企業等は、量産技術という観点でボトルネ
ックを抱えている。こうしたベンチャー・異業種の「開発力」を取り込み、自
社の「生産力」を活用して新事業を立ち上げる、というケースがもっと増えて
きても良いと考える。
HEV 用二次電池市場のように、今後大きな成長が見込めるものの、自社だけ
で参入するにはあまりにも大きな「開発力」「生産力」が求められるような市
場であっても、複数のメーカーが手を組むことで、新規参入する余地があるよ
うに思える。
当社は、こうした企業間のアライアンスを活性化し、新たな事業を創出する
触媒のような役割を果たしていきたい。
<本條 聡>
<本條執筆記事バックナンバー>
http://www.sc-abeam.com/mailmagazine/honj.html
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◆今週のコラム(1)「think drive」
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新進気鋭のモータージャーナリストで第一線の研究者として自動車業界に携わ
る長沼要氏が、クルマ社会の技術革新について感じること、考えることを熱い
思いで書くコーナーです。
【筆者紹介】
環境負荷低減と走りの両立するクルマを理想とする根っからのクルマ好き。国
内カーメーカーで排ガス低減技術の研究開発に従事した後、低公害自動車開発
を行う会社の立ち上げに参画した後、独立。現在は水素自動車開発プロジェク
トやバイオマス発電プロジェクトに技術コンサルタントとして関与する、モー
タージャーナリスト兼研究者。
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第16回 『モディファイ』
クルマを実用としての道具と割り切っている人にはあまり関係のない話かも
しれないが、クルマを趣味としていて自分だけの仕様にこだわったり、個性的
なクルマに乗りたいと思う人には興味のあるテーマを今月は取り上げたい。
チューニング、カスタマイズ、ドレスアップ、等々呼び方は色々あり、それ
ぞれ方向性が異なるが全て共通しているのが純正状態だけでは満足できないと
いう事である。
まずはチューニング。チューニングとは楽器のチューニングから来ている。
つまり、色々な理由で作り手が考える状態からズレているものを、あるべき状
態に戻すこと。この本来の意味をクルマへ適応すると、走り等へ影響を与える
サスペンションアライメントを適正にすることや、エンジン部品の回転バラン
スなど、静的/動的バランスを完璧にするなど、があげられる。しかし、現状
では、ターボによるパワーアップや、サスペンションキット交換などを指すよ
うだ。
次にカスタマイズ。カスタマイズで判りやすいのは、パソコンではないだろ
うか。パソコンを購入した直後の状態で使っている人は皆無だろう。デスクト
ップの壁紙から、アイコンなど、自分好みに変えて使っているひとがほとんど
だと思う。これはそのままクルマにも当てはまり、色んな部品を替えたり、ペ
イントをしたりして、自分好みに仕立てることをカスタマイズと呼んでいる。
ドレスアップとは、そのカスタマイズのなかで機能部品ではなく、格好やセン
スに関する部分だけ行うことをいう。
さて、これらを総称してモディファイと呼ばせてもらうとするが、個人的に
もモディファイは大好きで、逆に市販されている状態のままでは、なかなか愛
着が湧かない場合も多い。自分の嗜好でいえば、走りの機能に関する方向性だ
と思っている。過去手にした車のほとんど全ては、何かしら買えている。サス
ペンション、タイア、ホイール、オーディオ、シート、が主な交換部品だ。も
ちろん純正で不満のないものに手をつける事はない。そして、一番気を使って
いるのが、改悪とならないようにしている点。メーカーが多くの技術者と時間
と費用をかけて開発してきたものに悪いものはないと信じているし、事実そう
感じている。しかしコストからくるしがらみや、平均点を狙う設計に不満を覚
える点も少なくない。そういう点を自分なりに改良したくなるが、決して改悪
にならないように気をつけなければならない。
純正部品を交換する際、多くの場合は改悪になることを理解してほしい。そ
の改悪になる部分を十分理解した上でこだわりの部分だけを特化させることは
良いだろう。しかし、決してしてはいけない点は以下の2 点に影響する部分。
安全性と環境面。強度計算もしっかりされていない、シートやシートレールは、
いざというときに身体を守ってくれない。また、安易なECU内のデータ書き換え
も無用な排ガスをだしてしまうことになる。この安全と環境という 2点に関し
ては、最大の注意を払って欲しい。今は皆無だと願いたいが、触媒を外す等は
もってのほか。
このような経緯もあり、古い中古車をモディファイすることは多いが、最新
のクルマをモディファイすることはほとんどない。しかし、どうしても普通の
状態では満足できない人(私も含む)が居るということもメーカーは知ってい
て、多くのカーメーカーが量産車に対してモディファイを行うブランドが存在
する。M.Benz/AMG, BMW/M, Audi/S, RSシリーズ, Toyota/TRD, Nissan/NISMO,
HONDA/MUGEN, Subaru/STI, Mazda/Mazdaspeed, 等々まだまだあるがきりがな
いのでこの辺で例をあげるのはやめておく。これらのクルマは法規はもちろん、
ある程度の耐久性まで考慮して開発されているので改悪となる部分はほとんど
ない。そして、なによりも十分満足のいく仕上がりだ。
量販車を買って、好みの部品を選びコツコツ仕上げるのもとても楽しいが、
メーカー系ブランドでモディファイされたクルマを購入するのも楽しい。これ
らモディファイに興味のある方は、色んな選択枝のなかから自分に見合った仕
様を探して、カーライフを楽しんでみてはいかがだろう。
<長沼 要>
<長沼執筆記事バックナンバー>
http://www.sc-abeam.com/mailmagazine/naganuma.html
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◆今週のコラム(2)「脇道ナビ」
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自動車業界を始め、複数の業界にわたり経験豊富なコンセプトデザイナーの岸
田能和氏が、日常生活のトピックから商品企画のヒントを綴るコーナーです。
【筆者紹介】
コンセプト・デザイナー。1953年生まれ。多摩美大卒。カメラ、住宅メーカー
を経て、1982年に自動車メーカーに入社。デザイン実務、部門戦略、商品企画
などを担当。2001年に同社を希望退職。現在は複数の業界や職種の経験で得た
発想や視点を生かし、メーカー各社のものづくりに黒子として関わっている。
著書に「ものづくりのヒント」(かんき出版)がある
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第61回 『冷蔵庫を開けるネコたち』
ゴソゴソ・・・・。台所から何やら不穏な音が聞こえてきた。早速、台所に
行ってみると、案の定だ。我が家のネコ様たちがビニール袋に頭を突っ込んで
何かを食べていた。ビニール袋を取り上げようとしたが、「ウウウー・・・」
と威嚇し、ビニール袋をくわえて逃げ回る。やっとのことで、そのビニール袋
を取り上げ、思わず「ヒェー、ウソだろー」と声をあげてしまった。それは、
私がビールのつまみにしようと大切にしていたちくわの袋だったからである。
しかも、そのちくわは冷蔵庫にしまっていたはずだ。恐る恐る、冷蔵庫を見る
と、扉が開いていた。ネコ様たちは冷蔵庫の扉を開けて中を漁ったのだ。
我が家の冷蔵庫は、取っ手を「引く」のではなく、少し「押す」と、バネの
力で扉が開くようになっている。手が濡れているときや、何かを持っていると
きはベンリが良い。その取っ手にネコたちが跳びついて扉を開けていた。
どうやら、我が家の冷蔵庫は誰にでもやさしいユニバーサルデザインなので、
人だけでなく、ネコにも優しかったようだ。
もちろん、我が家のネコたちは器用ではない。ただ人一倍、いやネコ一倍、
食い意地だけは張っている。だからこそ、床から 1 m以上の高さのところにあ
る取っ手に跳びつき、開けることができる。恐るべきは食い意地だ。
先日、ある人と清涼飲料水やビールが入っているねじ式の栓がついたボトル
の話題となった。ペットボトルやアルミボトルの栓には、ひっかかりがなく、
開けるのに一苦労する。特に、濡れているときなどはなおさらである。だから
こそ、飲料メーカーは栓を開けやすいボトルについてもっと考えるべきだとの
話になった。
ただ、そこで思い出したのが、我が家のネコたちのことだ。食べたいものが
あるから、必死で冷蔵庫を開ける。一方、コンビニにはたくさんの飲料が並ん
でいるがそんな必死の思いをしてまで、どうしても飲みたいと思うような飲料
があるだろうか。もちろん、ボトルの栓を開けやすくすることは大切である。
しかし、飲料メーカーに期待すべきことは、少々、栓が開けづらくても、値段
が高くても、何としてでも飲みたいと思う、おいしい、栄養がある、効能があ
るなど魅力的な飲み物だ。それは飲料に限らず、シャンプー、お弁当、お菓子
など様々な容器に入っているものも同じだ。開けやすい、誰にも使いやすい、
捨てやすい、などと容器の工夫ばかりをうたいながら、中身は他社とさほど変
わらない商品は少なくない。どうやら、我が家のネコたちは大切なことを教え
てくれたようだ。
<岸田 能和>
<岸田執筆記事バックナンバー>
http://www.sc-abeam.com/mailmagazine/kishida.html
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◆住商アビーム1クリックアンケート 結果発表
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いつも最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。
先週の 1 クリックアンケートの結果発表です。238 名の方に回答いただきまし
た。ご協力ありがとうございました。
今週より、皆様から頂いた貴重なご意見をいくつか紹介させて頂きます。
【先週の質問】
家電業界では選択と集中(投資に対するリターンが得られない携帯電話や液晶
やプラズマ事業から撤退して、原子力、半導体、生産設備事業、などに経営資
源を集中など)の結果、業界再編(他社からの調達、他社への生産委託)の動
きが相次いでいます。
また、家電業界と自動車業界は、主戦場も製品アーキテクチャも陳腐化サイク
ルも流通網も根本的に業界構造が全く異なる反面、多額の開発・設備投資負担
や同じように縮小する国内市場で過当競争を繰り広げている、といった類似点
も多く見うけられます。そんな中、今後の自動車業界における選択と集中及び
その結果としてなされる業界再編の可能性をどう思われますか。
次のうち最も近いと思われるものを、一つだけお選び下さい。
1. 自動車業界でも家電業界と同様に、選択と集中の必要性に迫られ、業界再編
が起きるであろう。
⇒ 102名(43%)
<ご意見>
現在は中国を始め、BRICsを始めとした、拡大市場への参入でしのいでい
るので、すぐには再編は起こらないが、これらの国々でも近い将来起こ
る環境技術、低燃費技術競争の激化により、生き残れる企業は絞られる
と思う。
2. 自動車業界は家電業界とは異なり、選択と集中の必要性に迫られず、業界再
編は起きないであろう。
⇒ 19名(8%)
3. 自動車業界でも家電業界と同様に、選択と集中の必要性に迫られるが、自動
車業界固有の事情により業界再編は起きないであろう。
例)自動車は電化製品と異なり使用年数も長く、アフターサービスを提供し
続ける義務もあるため、簡単には撤退できないという事情、等。
⇒ 59名(25%)
<ご意見>
国内メーカーは量産車メーカーとして概ね5社(トヨタ、日産、本田、
マツダ、スズキ)へ集約されている。顧客のニーズを満たすために選択
や集中を行いづらい環境にある。
4. 自動車業界は家電業界とは異なり、選択と集中の必要性に迫られないが、
その他の自動車業界固有の事情により業界再編が起きるであろう。
例)環境規制強化や消費者ニーズに基づくブランド横断型販売チャネルの
出現といった業界環境の変化に端を発した業界再編、等。
⇒ 58名(24%)
<ご意見>
開発費を出し合い、複数社で同じ規格を開発したり出来るのではないか。
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お知らせ
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住商アビームの著作『最新自動車業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』が
国立国会図書館のホームページで紹介されました!!
http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme/theme_honbun_102366.html
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自動車メーカー各社の戦略、グローバル市場の動向はもちろん、サプライヤや
アフターマーケット各業態の構造や課題、業務プロセスの解説、さらには自動
車のものづくりや流通のイノベーションから、少子高齢化社会や地球環境との
共生のあり方まで、自動車業界特化型コンサルタントならではの切り口で分析・
提言した渾身の一冊です。
自動車業界にお勤めの方々や同業界への就職・転職をご希望の方はもとより、
自動車産業への投資や事業進出・事業拡大をご検討中の企業・団体の皆様のご
期待にも応えることのできる内容と確信しております。
新人研修の教材として、またお仕事の一助として、是非ご活用ください!
全国の書店のほか、以下サイトにてもご購入いただけます。
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『中国自動車メーカーの調達戦略に見る日系自動車部品メーカー
勝ち残りの条件』無料配布のお知らせ
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2004年 11〜 12月にかけて、住商アビームとアビームコンサルティングが、
中国で乗用車を生産する自動車メーカー 30 社を対象に、アンケートとインタ
ビューを実施し、部品メーカーとの取引状況や今後の調達方針について調査を
行いました。
その結果を集計し、分析を加えて、自動車部品メーカーの方々への提言をレ
ポートにまとめました。
現在、このレポートを、弊社ウェブサイトを通じて、希望者に無償で配布し
ております。お申込は、下記アドレスをご参照下さい。
http://www.sc-abeam.com/press_release/050524/050524chugoku.html
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『自動車メーカーに聞く次世代型部品メーカー像と
製品ごとのトレンド・投資戦略』無料配布のお知らせ
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2004年 6月に、本誌「住商アビーム Auto Business Insight」を通じて自動
車メーカー勤務の方々に自動車部品メーカーに対する意識調査にご協力頂きま
した。その結果を集計し、分析を加えて自動車部品メーカーの経営企画部と同
業界に関心のある投資ファンドへの提言をレポートにまとめました。
ご協力頂きました読者の方には、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
現在、このレポートを、弊社ウェブサイトを通じて、希望者に無償で配布し
ております。お申込は、下記アドレスをご参照下さい。
http://www.sc-abeam.com/press_release/040817buhin.html
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自動車業界特化型コンサルティング会社『住商アビーム自動車総合研究所』
のスタッフが日々移り変わる自動車業界を、経営と現場、業界と市場を結ぶ
視点で紐解いた戦略ガイドブックです。
弊社では、この「Auto Business Insight」をより良くしていくために、
読者の皆様のご意見やご要望を募集しております。
意見、要望、質問→ http://www.sc-abeam.net/cst/mem_demand/
バックナンバー→ http://www.sc-abeam.com/mailmagazine/index.html
購読解除→ http://www.sc-abeam.net/cst/mem_drop/
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住商アビーム自動車総研とは?
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鰹Z商アビーム自動車総合研究所は、自動車業界専門の戦略コンサルティン
グ会社です。
「自動車業界唯一の相談窓口」として、日本のリーディング・インダストリ
ーである自動車業界各社の問題解決をお手伝いするとともに、革新的なアセッ
ト・リソースをお持ちの異業種との交流・融合の触媒となって日本の基幹産業
にブレーク・スルーをもたらすこと、それによって日本全体の持続的な革新と
成長を促し、少子高齢化時代にあっても次世代の日本人たちが世界の中で現在
の私たちと同じ豊かさと誇りを享受できるようにすること、すなわち、「自動
車業界から始める日本のイノベーション」を使命としています。
この使命のもと、私たちは、自動車メーカーからアフターマーケット関連企
業までの自動車業界各社の方々をはじめとして、自動車業界への投資や新規参
入、自動車業界向けの事業拡大をご検討中の素材、バイオ、ケミカル、光学、
通信、エレクトロニクス産業など異業種企業や機関投資家の方々の、ミッショ
ン、ビジョン、戦略の立案・決定・準備・実行をお手伝いいたします。
特に、経営企画部門、商品開発部門、事業開発部門、マーケティング部門、
投資部門の皆様のご相談を歓迎しております。
住商アビーム自動車総合研究所は、自動車をコア事業と位置付ける総合商社
の住友商事と、アジア初のグローバル・コンサルティング・ファームのアビー
ム・コンサルティングの2社の合弁にて設立されました。住友商事は、自動車
部品の開発・製造から完成車の小売・金融まで幅広く自動車事業に投資し、ハ
ンズオン経営を行なうことで自動車業界固有の知識・経験・ネットワークを蓄
積しています。一方のアビーム・コンサルティングは、前身のデロイト・トー
マツ・コンサルティング時代から多くの世界のベストプラクティス企業のプロ
ジェクトに関わって、国や産業の境界線を越えて普遍的な経営革新、事業成長
、収益向上のためのソリューション・ノウハウを培ってきました。
私たちは、両株主の強みを持ち寄って、「経営と現場」、「産業(ものづく
り)と市場(マーケティング)」、「戦略と実行」など対立しがちな二つの側
面を統合した、スピード(即効性)とアクション(実効性)重視のコンサルテ
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いいたします。
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Fax: 03-5166-6594
メール: info@sc-abeam.com
HP: http://www.sc-abeam.com
ネットワーク
住商アビーム自動車総合研究所は、「経営と現場」、「産業と市場」、「戦
略と実行」など対立しがちな二つの側面の統合と、スピード(即効性)とアク
ション(実効性)を重視したコンサルティング・サービスを実現するため、自
動車業界に固有の専門的な問題に対する現場志向の理解力と、自動車業界の枠
組みに囚われない戦略志向の解決力の融合と両立を重視しています。
そのため、自動車業界で幅広いビジネス・ネットワークと事業ノウハウを有
する住友商事と、グローバル・ベスト・プラクティスに精通し、多様なソリュ
ーション・ツールを有するアビーム・コンサルティングという親会社2社から
、クライアントのご要望や業種、課題の範囲、性質、規模、水準に応じて、必
要な人材やノウハウの提供を受けられる体制としています。
これに加えて、技術・製品開発、生産性・品質管理の領域では高い専門性と
深い信頼関係を必要とする課題も多いことから、自動車メーカーやサプライヤ
の開発・製造部門のOBを中心とする各領域のエンジニア30名以上から成る「技
術アドバイザ」を擁し、必要に応じて随時支援を受けられる体制を構築してい
ます。
What is SC-ABeam Automotive Consulting?
SC-ABeam is a strategic consulting firm 100% specialized in the
automotive industry.
We define our mission-statement as “Japan innovation beginning in
auto industry” and our vision as “the only contact window in auto
industry”. So our services and activities must be a catalyst for the
Japan’s leading industry to make a breakthrough, which could result
in Japan’s sustainable innovation and growth for the next generation
to enjoy the same wealth and pride in the world in the aging and
low-birth society as the current Japanese people.
Therefore, we, SC-ABeam, provide solutions to existing players inside
the industry that include car manufacturers, suppliers, distributors
and after-market players dealing with new and used vehicles, OEM and
replacement parts, options and accessories and automotive-related
services and finances. At the same time, we also support new comers
who intend to enter or further expand businesses in the automotive
industry with innovative asset or resources developed in outside the
industry such as material, bio, chemical, optical, telecommunication,
electronics and financial fields. Our services cover areas of planning,
determining and preparing vision, mission and strategy execution.
Inquiries from divisions such as corporate planning, product and
business development, marketing and investment are most welcome.
SC-ABeam was established by and between Sumitomo Corporation, a leading
Sogo-shosha focusing on automotive businesses, and ABeam Consulting,
the first Asia-based global consulting firm. Sumitomo has accumulated
the industry-unique knowledge, experience and network through its own
investments and hands-on managements in all areas of automotive
value-chain (starting from development and manufacturing of OEM parts
to retail sale and finance of built-up cars and trucks). ABeam, since
it was known as Deloitte Tohmatsu Consulting, has vast amount of project
experience with many global best practice companies, and is equipped
with a series of problem solution tools applicable to cross-border and
cross-industry businesses especially in the areas of business process
reengineering, enterprise growth and profitability improvement.
SC-ABeam, taking advantage of the combination of each shareholder’s
strength, makes it different from other consulting firms in its speed-
and action- centric consulting services which integrate two
often-contradictable concepts such as “management direction and reality
in frontline”, “industrial efficiency and customer satisfaction” and
“plan and do.”
Please make use of the industry-specialized consulting services
(contents and records here) SC-ABeam, “the only contact window in auto
industry”, renders.
Please feel free to contact us by phone, fax or e-mail.
Phone: 03-5166-4600
Fax: 03-5166-6594
e-mail: info@sc-abeam.com
URL: http://www.sc-abeam.com
Network
SC-ABeam Automotive Consulting makes much of integrity of both the
industry-specific detailed understandings and the cross-industrial
strategic solutions, in order to render speed- and action- centric
consulting services which unite two contradictory concepts such as
“management direction and reality in frontline”, “industrial
efficiency and customer satisfaction” and “plan and do”.
We, SC-ABeam, are fortunate enough to take in necessary human and
intellectual support, depending on clients’ request and project scope,
nature, scale and level, from the two shareholders that include
Sumitomo Corporation being equipped with broad business network and
experiences in the industry, and ABeam Consulting having developed
diversified solution tools based on its experiences with global best
practices.
In addition to above, SC-ABeam has organized a network of Technical
Advisors, consisted of more than thirty professional engineers who
have just retired from development and manufacturing divisions of car
manufacturers and suppliers. Technical Advisors can assist us at any
time when necessary in the areas of technical/product development
and productivity/quality management where even higher expertise and
closer reliability are required.
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ディスクレイマー
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友人、知人、同僚、部下、上司、取引先への転送は自由です。
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