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佐藤 彩子 執筆記事
 
 
 
仕事で成果を出すことにも自分を輝かせることにもアクティブなワーキングウー
マンのオンとオフの切り替え方や日ごろ感じていることなど素直に綴って行き
ます。また、コンサルティング会社や総合商社での秘書業務やアシスタント業
務を経て身に付けたマナー、職場での円滑なコミュニケーション方法等もお話
していくコーナーです。

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第58回 『「自分流」のバレンタインデーとホワイトデー』


 私は女性なのに、今年のバレンタインにチョコを 3個ももらっちゃいました。
全部、同性である女性からの贈り物です。一つは高校時代の友達から、一つは
ヴァイオリニストの友達から、最後の一つは会社の後輩からです。もらった瞬
間、「え?バレンタインって女性から男性にチョコを贈るものでしょ?」と不
思議な気持ちになりましたが、最近は、どうやら女性から女性に贈るチョコも
流行っているそうなんです。このように女性同士でチョコを贈り合うことを
「友チョコ」と言うそうなんですよ。

 また、誰かに贈るためではなくて、日頃頑張っている自分へのごほうびとし
て自分用に買うチョコのことを「マイチョコ」とか「ごほうびチョコ」と言う
そうなんです。なんだか、いろんなチョコがあって、目的別に選ぶだけでも楽
しくなりますよね。

 さて、このような「友チョコ」や「マイチョコ」「ごぼうびチョコ」という
言葉は、最近よく聞くようになった言葉で、数年前には聞かなかったように思
います。以前は、意中の人に告白する時に渡すチョコを「本命チョコ」と言い、
それ以外の会社の上司や同僚や男性の友人に贈るチョコを「義理チョコ」と言
っていましたよね。しかし、最近は「本命チョコ」や「義理チョコ」という言
葉を耳にする方が少ないような気がしてきました。女性は皆、一般的に浸透し
てきたバレンタインデーの風習を「自分流」に変えてしまっているんですね。

 「自分流」と言えば、最近は、旅行代理店が企画するパックツアーも、自分
で往復の交通手段や時間、それにホテルもたくさんの中から選択することがで
き、パックツアーと言えども選択肢がとても多いんですよ。一から自分で手配
する個人旅行と大差なく自由な旅行が楽しめるんです。それでいて、料金はパ
ック料金ですからとてもお得で、わがままな女性にはとても嬉しい企画なんで
す。

 また、ユニクロのフリースやソフトバンクの携帯電話などは、多彩なカラー
バリエーションが揃っているので自分の好きな色にめぐり合え、「自分流」を
アピールできます。それに、きれいな色がたくさん揃っているので、陳列して
いる商品をただ見ているだけでも楽しいものです。ちょっと前までは、色の選
択肢はせいぜい黒・白・赤・青・グレー・ピンクぐらいでしたよね。「この色
しかないなら無難な白にしておこうかなぁ」とか、「これしか選択肢がないな
ら汚れが目立たない黒にしておこうかなぁ」というように、選ぶ時の妥協が多
くて、しょうがなく、ファッション性よりも機能性を重視して選んでいたよう
に思います。それが、今は何十色もある中から選べるんですから、自分の好き
な色を身につけてオリジナリティを主張することができるんです。

 これは、以前よりも、多くの人が自分のモノを「自分流」にしたいという願
望が強くなってきた証拠だと思うんです。「型にはまったこと」では満足でき
ない人が増えてきているんです。だから、女性はバレンタインデーの風習まで
「自分流」にしてしまって、友チョコやマイチョコといった「自分流」のチョ
コの渡し方を作ってしまっているんですよね。

 ところで、私は、前職の三菱商事勤務時代に、上司や同僚からよく「宇宙人」
と言われていました。「佐藤さんは『宇宙人』だね」と。

 どうやら私は、突拍子もないことをよく言い出していたそうなんです。常識
から外れているというか発想が豊かというか、とにかく、斬新なアイデアを恥
ずかしげもなく発言していたそうなんです。たまに度が行き過ぎて何を言って
いるのかわからないことがあり、だから「宇宙人」なんだそうです。しかし、
「宇宙人」と言われることは、からかわれているのか褒められているのか微妙
なところですよね・・・。でも、私はとても誇りに思っています。だって、一
般的なことや常識にはまったことを追求したければ、本やネットで調べればい
いだけです。そうではなく、みんなを驚かす視点で意見を言っていたんですか
ら、そこは自負してもいいと思うのです。

 世の中には様々なルールがあり、それに則っていかなければ秩序はメチャク
チャになってしまいます。だから、ルールを守ることは大切なことだというこ
とは十分わかっています。でも、そのルールに捉われすぎていると、思い切っ
た発想や斬新なアイデアは浮かんでこないと思うんです。つまり、世の中のルー
ルや会社のきまりごとなどを一度全部頭の中から消してみて、それに捉われず
に自由な発想でまず物事を考えてみることが、本当の「自分流」になるんじゃ
ないのかなぁと思うのです。そして、その自由な発想の中で浮かんだアイデア
を実現させるためにはどうやってルールやきまりごとと折り合いをつけるかと
逆に考えていく方が、本当にやりたいことを実現できる可能性が高いと思うの
です。最初から常識や既成概念に捉われてしまったら、みんなが「なるほど!」
と思うような思い切った考えなんて生まれてこないと思うからです。私の「自
分流」の発想方法は、こんなふうに「まずは何も規制を考慮せずに考えること」
で、そしてそれが「宇宙人的発想」を生んでいたのです。

 最近は、「一般的がいい」、「みんなと同じがいい」なんていう風潮はあま
りなく、自分流に生きる方がカッコイイ時代ですよね。ファッションでもアイ
デアでも、「自分流」が「個性」として認められる時代になったと思うんです。
だから、節度を守っていれば、どんどん「自分流」を主張していくべきだと私
は思います。

 さて、バレンタインデーが過ぎ、次は 3月 14日のホワイトデーですね。ホワ
イトデーとは、バレンタインデーのチョコのお返しに、男性から女性にキャン
ディーやマシュマロなどを贈る日ですが、今年は男性の「自分流ホワイトデー」
が流行ることを期待しちゃいます。女性の「友チョコ」と同様に、男性同士で
キャンディーやマシュマロなどのスイーツを贈り合う「友スイーツ」なんて流
行っちゃったりして!と想像しましたが、男性同士だとちょっと変ですね。男
性同士だと、やっぱり「お酒」になるんでしょうか?だとすると、「友飲み?」
これもちょっと変ですよね???だって、仕事帰りのいつもの一杯と変わりな
いですからね。では、忙しいお父さんが、一年に一度、家族のためにたくさん
のスイーツを買って早くお家に帰る日として「家族スイーツの日」にしてしま
うのはどうでしょうか?ホワイトデーに、たくさんのスイーツで家族に「あま
〜い生活」を贈ってしまうなんて、とてもステキな「自分流」だと思いません
か?


                             <佐藤 彩子>




























 
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