仕事で成果を出すことにも自分を輝かせることにもアクティブなワーキングウー
マンのオンとオフの切り替え方や日ごろ感じていることなど素直に綴って行き
ます。また、コンサルティング会社や総合商社での秘書業務やアシスタント業
務を経て身に付けたマナー、職場での円滑なコミュニケーション方法等もお話
していくコーナーです。
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第 36 回 『あじさい電車』
小さい頃、雨が降ると楽しみだったことがありました。それは、自慢のワン
タッチ傘を差し、新品の長靴を履き、お気に入りのレインコートを着て、同じ
幼稚園に通う近所のお友達の家に、「雨の日ファッション」を見せに行くんで
す。そしてその後、そのお友達と一緒に、自慢の雨の日ファッションで外へ遊
びに行きます。雨の日に外で何をして遊ぶかと言えば、雨でできた大きな水た
まりに、高いところから思いっきりジャンプをして飛び込んで遊ぶのです。
(私はヤンチャ娘でした・・・。)当然、そんなことをすれば、傘・長靴・レ
インコートという重装備でも、中までビショビショになってしまいます。それ
でも、家に帰るや否や、母に、「雨がいっぱい降っていたからこんなに濡れち
ゃった〜」と苦しい言い訳をすれば、怒られなくて済んだのです。外を見れば
小降りの雨です。母には嘘バレバレの言い訳です。でも母は、「風邪ひいちゃ
うから早く着替えなさい。」としか言わなかったのです。だから、私は小さい
頃、雨の日は、「雨の日ファッション」を楽しめる上に、正々堂々と「水たま
りジャンプ」ができるので、心の中で「やった〜!」と叫んでいたのです。
そんな私が大人になった今、「水たまりジャンプ」のほかに、雨の日に正々
堂々とできると思っていることが 1 つだけあります。なんだと思いますか?そ
れは、家で、ゴロゴロダラダラしながら、ボ〜っとテレビや DVD を観たり、好
きな CD を聴いたりして過ごすことです。私は、運動をして体を動かすことも
好きですが、ボ〜っとして何も考えないでいることに幸せを感じる時もありま
す。でも、こういう過ごし方をお天気の良い日にしてしまうと罪悪感に駆られ
てしまうのですが、これが雨の日だと、なんだか正々堂々とできるような気が
するんです。だから、私は、雨の日も意外と好きだったりします。それに、少
しまじめなことを言えば、梅雨時の雨は、日照りの続く夏に控えての恵みの雨
でもあるわけですから、降ってもらわないと水不足になり、深刻な問題になっ
てしまいますよね。
しかし、そんな私でも、どんよりとした日が続く今の時期、梅雨のジメジメ
した季節は、やっぱり好きではありません。暑くて湿度が高いと、不快指数が
頂点に達してしまいます。雨の日の通勤は、傘を差しても風のせいでお洋服は
濡れるし、靴だってビショビショに濡れてしまいます。それに、電車は普段よ
りも混むし、傘を持っているせいで片手が塞がり、新聞も読めません。そんな
邪魔者扱いをした傘を手すりに掛けてしまえば、降りる時に電車の中に忘れて
しまうことも・・・。こんなふうに、雨のせいでストレスを感じることが多い
のです。女性にとっては、湿度のせいで髪が広がりやすくなって髪型が決まら
なかったり、お化粧だってノリが悪くなり、美容にも良くない時期なんです。
みなさんは、何かとストレスを感じる雨の日を快適に過ごす何か良い方法をご
存じですか?
本をたくさん買い込んで家でひたすら読書をするとか、映画館や美術館に行
って芸術に触れるという方もいるかもしれません。雨だと割り切って、日ごろ
の疲れを癒しても良いかもしれませんね。雨が降っても体を動かしたいという
人は、インドアスポーツを楽しむとか、一歩も外には出たくないけど体が鈍る
のはイヤだ!という人は、家で、今流行りの、ビリー・ブランクスの「ビリー
ズ ブート キャンプ」に挑戦し、夏に向けてダイエットに励んでもいいかも
しれません。そうそう、雨の日は、デートで「あいあい傘」ができ、肩寄せ合
って親密度が高まり、晴れの日のデートにはないワクワク感を楽しめるかもし
れませんね。
私の場合は、梅雨時の新たな楽しみとして、「あじさい」を発見しました。
先日、お花屋さんの前を通りかかった時、ふと、あじさいに目が止まったんで
す。あじさいは、雨に打たれるとすごく綺麗な花で、陽の光よりも雨の方がず
っと似合います。だからこの時期のあじさいは、お花屋さんにあるどの花より
も生き生きとして見えたんです。また、あじさいは、土壌や肥料の関係で、花
の色が、青や藤色・薄いピンク色などに変化をするとても色鮮やかな花ですよ
ね。そんなあじさいの美しさに見とれていると、梅雨の憂鬱な気分を一瞬忘れ
させてくれるものです。
同じ日の夜、テレビを見ていたら、タイミング良く「あじさい電車」という
愛称で親しまれているある電車を紹介していて、思わず見入ってしまいました。
みなさん、この電車をご存じですか?毎年、6月中旬頃から 7月の中旬頃までの
間、箱根登山鉄道は、沿線に咲くあじさいの中を走ることから、「あじさい電
車」と呼ばれているそうなんです。「あじさい電車」とは夢があってかわいら
しいネーミングですよね。毎年、梅雨の時期は、この「あじさい電車」の車窓
から、約 10,000 株ものあじさいを鑑賞できるそうなんです。昼間は明るくさ
わやかなあじさいを、夜はライトアップされた神秘的なあじさいが楽しめるの
です。この時期ならではの風物詩ですね。テレビで見た 10,000 株のあじさい
は、迫力がありとても美しいものでした。特に、夜のあじさいは、とても幻想
的な光景でした。
私は、今度の週末、この「あじさい電車」に乗って、今の時期限定の幻想的
なあじさいを鑑賞する予定です。雨が降ってくれれば、あじさいの美しさがい
っそう引き立つので、今度の週末は雨が降らないかなぁと密かに願っています。
前日の夜は、てるてる坊主を逆さに吊るしてから寝なくちゃ!
天気だけじゃなく、人には、どうやっても仕事が手につかないとか、恋愛が
うまくいかないといった「心の梅雨」がありますよね。そんな時に、気分もど
んよりさせてしまうのではなく、それを逆手にとって、楽しみやパワーに変え
てしまうことができれば最高だと思うんです。どうやったらそういうことがで
きるのか、「あじさい電車」に乗りながら、ちょっと考えてみようと思います。
<佐藤 彩子>
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